上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズのザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「最大のライバル」との対決
リーグ戦は1勝1分け3敗と成績が振るわず、第6節を終えて15位に沈んでいる。ザーゴ監督は「自分たちの理想とした形ではスタートできていない。今はもう、一つひとつの試合を勝っていかなくてはいけない」と語り、「まずは今週末のレッズ戦」を巻き返しへのリスタートの一戦として位置づける。「もう過去の試合」と前置きをしつつも、5-1で勝利したルヴァンカップの「アビスパ戦で見せたようなパフォーマンスをチーム全体として、次の試合でも示すことができれば」と、指揮官は公式戦連勝を狙う。
その福岡戦で活躍したのが、スターティングメンバーに名を連ねたルーキーの舩橋佑だ。「今年のキャンプから軌道に乗っていって、そのアビスパ戦の前からも非常に良い調子でした。(福岡戦では)自然体でピッチに立ち、自分を表現していた。非常に素晴らしいパフォーマンスでした」と、ザーゴ監督は鹿島ユースからトップチームに上がってきた18歳のボランチの成長ぶりを絶賛する。次節浦和戦での起用については「舩橋選手が先発の可能性もあれば、三竿(健斗)選手が戻ってくる可能性もある」と明言を避けたが、「また1人の選手が戦力として考えられるようになったのはよかった」と語った。
次戦で対戦する浦和も1勝2分け3敗と思うように勝ち星を得られていない。それでも、ザーゴ監督は「アントラーズの最大のライバルである」と強調する。「我々もスタートで躓いている状況」というように13位と15位のチームによる対決となるが、今季初対戦でも両クラブの意地とプライドがぶつかり合う激しい一戦となるだろう。
「勢いをつかむため、自信をつかむための非常に重要な一戦になってくる。我々は上位陣に食らいついていかなくてはいけないので、自分たちの目標や目的をしっかりと意識しながら戦っていきたい」
ザーゴ監督率いる鹿島は4月3日、必勝を期して埼玉スタジアム2002に乗り込む。