上写真=3月24日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう関川郁万(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「ボールに行けると思って、行った結果」
J1リーグ戦はここまで1勝1分け3敗と苦しい戦いを強いられているが、ルヴァンカップではグループステージ第1節で鳥栖に3-0で勝利し、絶好のスタートを切った。次戦はアウェーの地、ベスト電器スタジアムでの福岡戦に臨む。
3月17日にもJ1リーグ第5節で福岡とのアウェー戦を戦った。その試合では和泉竜司と土居聖真が負傷交代、1点ビハインドの試合終盤には犬飼智也が同点ゴールを決めたかに思われたが、VARによりノーゴールの判定となり、結果的に0-1で敗れた。
「前半の入りからバタバタしていたというか、自分たちのボールの持ち方ができなかったり、自分たちのミスから奪われてショートカウンターみたいな(試合展開)。その中で、自分が試合を壊してしまった」
そのように福岡戦を振り返るのは、前半37分に一発退場の判定を受けた関川郁万だ。福岡のFW三國ケネディエブスの突破を止めようとスライディングタックルを仕掛けたが、審判に「著しく不正なプレー」とみなされてピッチを去ることとなった。関川自身は「ボールに行けると思って(スライディングに)行った結果、相手選手の足首に当たった」と、その場面について言及する。
関川は、チームを数的不利に陥らせてしまい、敗戦の責任を感じているだろう。だが、悔しさを晴らすための機会はすぐに訪れる。その一戦からわずか10日後の3月27日にルヴァンカップでの再戦を迎える。
「同じ相手に、同じピッチで負けられない。その思いは個人的にも、チーム的にもあると思う。僕は結構負けず嫌いなので、(福岡を)倒したいというのは強く思います」
次こそは福岡の地でチームに勝利をもたらすために。鹿島の若きセンターバックの視線は、すでにその一戦に向いている。