上写真=今季のリーグ戦3試合で4得点を挙げた鹿島アントラーズの荒木遼太郎(写真◎J.LEAGUE)
■2021年3月13日 J1リーグ第4節(@カシマ/観衆6,829人)
鹿島 1-1 広島
得点:(鹿)荒木遼太郎
(広)浅野雄也
VAR判定に「オフサイドかなと…」
鹿島でプロ2年目のシーズンを戦う19歳の勢いが止まらない。前節の湘南戦に続いて先発メンバーに名を連ねた荒木遼太郎が、1点ビハインドの状況で迎えた69分に“またも”ゴールネットを揺らした。
「健斗くん(三竿)からパスをもらうときに、アラーノは見えていたのでワンタッチで出して、そこから聖真くん(土居)、エヴェラウドとつながったときに、(相手の)背後のスペースが空いていました。自分が走ったら(パスを)もらえると思って、信じて走りました」
左サイドの杉岡大暉のクロスが流れたボールを小泉慶が拾い、三竿健斗に預け、そこから荒木、ファン・アラーノ、土居聖真、エヴェラウドと華麗にパスがつながった。エヴェラウドがラストパスを出した先に待っていたのは荒木。左足でボールを止め、体を回転させながら右足でゴールに蹴り込んだ。
「エヴェ(エヴェラウド)が(パスを)出してくれたので、あとは反転してシュートを打ちました」
ただ、すぐにはゴールが認められなかった。ラストパスを受けた荒木がオフサイドライン際に立っていたこともあり、VARのチェックが入った。「後ろの(相手)選手を全然見えていなかったので、オフサイドかなとずっと思っていました」と荒木は苦笑いするも、ギリギリのところでオフサイドにはなっておらず、得点が認められた。
「まだ同点で時間もあったので、勝ち越しも行けるんじゃないかと思って、次の1点を決められるように周りを鼓舞しました」
開幕戦、第3節湘南戦に続いてカシマスタジアムに歓喜をもたらした背番号13は、その直後に和泉竜司と交代。その後、チームは勝ち越し点を奪うことはできず引き分けに終わった。荒木自身は開幕からのリーグ戦3試合連発となる4ゴール目を記録。「自信につながっているけれど、周りの選手のおかげ」と、あくまでもチームメイトの重要性を強調する。
「これからも結果にこだわってやっていきたい。次の試合でもチームのために頑張りたいです」
次こそはチームを勝利へと導くために、荒木はまたどん欲にゴールを狙っていく。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE