FC東京の長谷川健太監督がヴィッセル神戸との対戦を前にオンラインで取材に応じた。前節のセレッソ大阪戦では逆転勝ちに成功した流れを断ち切ることなく、継続できるか。重要なのは「スタート」だという。

上写真=小平グラウンドでトレーニングを指揮する長谷川健太監督(写真提供◎FC東京)

攻撃でテンポが出てこないと押し込めない

 前節のセレッソ大阪戦は、後半にFC東京らしい戦いぶりを披露した。アグレッシブなプレーで逆転に成功。試合後、長谷川監督は「チームとして乗っていける」勝利になったと振り返った。しり上がりに調子を上げた理由については、途中出場した選手たちの姿勢が大きかったという。

「交代で出てきた選手がしっかりチームに活力を与えてくれていると思っています。昨年からですが、全員で戦おうという話をして、先発だけがすべてじゃない中で、難しい状況でも、しっかりと出た選手が結果を残してくれているのは頼もしいと思っています。先発メンバーも調子を上げてくれば、さらにチームに勢いが付く」

 今季も昨季ほどではないにせよ、過密日程が続く。リーグ制覇を掲げるチームが目標を達成するには、当然ながら一丸となって戦い抜くことが必要だ。途中出場の選手たちはもちろん、ベンチに座る選手たちやメンバー外となった選手たちも含め、総力戦で試合に臨めるかどうかが重要になる。その点、今季のFC東京は、昨季19連戦を経験し、ルヴァンカップ優勝を果たした選手の多くが残った。総力戦の何たるかを知る選手が多いことは、何よりの強みだろう。

 セレッソ戦で手応えを得て臨むJ1第3節の神戸戦に向けて指揮官は語った。

「ここ2試合(J1開幕の浦和戦、ルヴァンカップの徳島戦)は、良い入りができていなかったので、まずは良い入りをして、先制することができればチームもリズムが出てくると思っています。ただ、神戸も非常にポゼッションのうまいチームですし、かみ合わせというところでうまくはまらないと難しい展開になる。そうした難しい展開の中で、ここ2試合は我慢しきれず、というところがありました。
 守備だけではリズムは出てこない。前節の後半は攻撃で非常にテンポが出てきた。攻撃のリズムが出てこないと相手を押し込む状況にもなっていかないですし、難しい時間が長く続くと、失点の確率も上がってくる。自分たちのリズムで試合をスタートできるかどうかが大きなポイントだと思っています」

 カギは試合の「入り」になる。リーグ戦の2試合はフワッとスタートして先制を許し、追いかける展開になった。最初からセレッソ戦の後半のようなアグレッシブな姿勢で臨まなくてはならない。つまりは先発メンバーがまずはリズムをつくり、優位にゲームを進めることが肝要だ。

 開幕戦の時点では合流の遅れからコンディションに不安もあった外国籍選手たちも、現在は調子を上げていると長谷川監督は説明する。試合開始から、前傾姿勢を取る準備は整った。

「神戸戦は、どういう展開になるか分かりませんが、選んだメンバー18名みんなで力を合わせて戦いたいと思います」

 セレッソの勢いを駆って、FC東京は連勝を目指す。


This article is a sponsored article by
''.