上写真=オンライン取材に応じる鹿島アントラーズのエヴェラウド(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「練習と試合で負荷をかけてコンディションを取り戻していく」
3月3日のルヴァンカップ第1節鳥栖戦で、鹿島の点取り屋に待望の今季初ゴールが生まれた。前半に荒木遼太郎のクロスからエヴェラウドがヘディングシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。「チームとして僕の特徴を理解してくれているし、僕もチームメイトの特徴を分かっています。僕はボックス内でヘディングするのが好きだし、(チームメイトとの)意思疎通があって、そういう形で得点できたのではないかなと思っています」と、2021シーズンの1点目を振り返る。
ただ、エヴェラウド本人が「本調子ではないのが現状」と話すように、強引にでもゴールをこじ開けた昨季のような破壊力は、まだ鳴りを潜めている。2月27日のJ1リーグ開幕戦でもゴールチャンスで決めきることはできなかった。「練習と試合で負荷をかけて、自分のゲーム体力、コンディションを取り戻していく方法しかない」と現在の課題を明かし、その中で「チームの勝利に貢献する」と言う。
「センターフォワードとして得点を取る。それがチームの手助けになればいい。いろいろな形でチームに貢献していければ、自然とそのような数字(ゴール数)に表れてくるのではないでしょうか」
エヴェラウドが言葉にするように、チームへの貢献の仕方はさまざまだろう。だが、背番号「9」に期待がかかるのは、やはりゴールだ。今季のJ1リーグ戦での初ゴールも待たれる。
「(湘南戦は)大事なリーグ戦(の試合)。ましてやホームでやるわけなので、自分たちの姿勢や、やり方をしっかりと示していかなくてはいけません。開幕戦のときもそれはできていましたが、あのときはちょっと集中力が途切れてしまい、失点を重ねて敗戦になりました。その教訓、そのときの代償は我々にとっていい勉強材料にもなったので、次こそはしっかりとリーグ戦で勝って、(波に)乗っていければと思っています」
3月10日のJ1第3節湘南戦でも、エヴェラウドはゴールと勝利を求める。