上写真=徳島戦に向けて調整する三田啓貴(写真提供◎FC東京)
熱い試合を見せたい
J1開幕戦は、浦和に先制された直後の75分に登場した。そして86分、求められた仕事をきっちこなしてみせた。FKのキッカーを務め、森重の同点ゴールを演出した。
「あの場面でしっかりセットして始めるということはゴールに直結しないといけないと思いました。角度的にも距離的にもニアで合わせるのは無理だと思ったので、ファーサイドを選択をして、セカンドボールも意識して蹴りましたけど、モリゲくん(森重)が合わせてくれて、良かったなと」
特に後半はボールを持たれる展開が続き、リズムが悪かった。青木拓矢とともにピッチに入るとハードワークして、流れをチームに引き寄せようと戦った。結果、FKのチャンスを得て、同点を演出。敗戦という最悪のスタートを免れることにつながった。三田が果たした役割を大きい。
J1開幕から中3日で今度はルヴァンカップが開幕する。グループステージ初戦の相手は、徳島ヴォルティス。今季のホーム開幕戦(@味の素スタジアム)でもあり、負けるわけにはいかない。
「ルヴァンは前回、優勝することができたので、もう一回あの舞台に立ちたいですし、そのためにはグループステージからしっかり戦いたい。決勝トーナメントに進むために一戦一戦、戦っていきたいです」
徳島戦を終えれば、中2日でセレッソ大阪戦が待っている。今季も日程はタイトだが、「今回のルヴァンカップの初戦も連戦の中に組み込まれていて、今季も総力戦という部分で戦っていかなければいけない。ただ、東京には良い選手がそろっていますし、総力戦で他のチームに負けない力があると思っています。みんなで力を合わせて戦っていきたい」と厳しい戦いに向けて、覚悟はできている。
昨季、ACLに出場したことによってチームは19連戦を経験した。長谷川健太監督も指摘するところだが、チームの「総合力」は間違いなく上がっている。それは地力と言い換えてもいい。選手たちもそれは実感するところであり、「他のチームに負けない力がある」と三田が口にするのも、そんな自信の表れだろう。
徳島戦、C大阪戦、そして来週10日のヴィッセル神戸戦と明日3日からホームで連戦が続く。当然ながらホームアドバンテージを利して勝利を重ね、勢いに乗りたいところ。
「熱い試合を見せたいし、ホームなんで負けられない」
三田は強い決意で味スタ3連戦に臨む。