2月17日、鹿島アントラーズの「2021新加入選手発表会見」がオンライン配信で開催された。小泉文明代表取締役社長をはじめ、新加入選手の林尚輝、須藤直輝、早川友基、常本佳吾、舩橋佑が出席。小川優介とアルトゥール・カイキ、ディエゴ・ピトゥカは欠席した。

上写真=鹿島アントラーズの新加入選手。左から舩橋、須藤、林、常本、早川(写真◎KASHIMA ANTLERS)

Jユースと高体連の逸材

 今年も才能豊かな3人の18歳が鹿島の門を叩いた。鹿島ユースからトップチーム昇格を果たした舩橋佑と、昌平高校から加入した須藤直輝と小川優介だ。2月17日に行なわれた新加入選手会見では、舩橋と須藤がそれぞれ抱負を述べた。小川はこの日、体調不良のため欠席となった。

「自分の持ち味はボールを持ったときのロングフィードや、長短のパスで攻撃を作っていくこと。アカデミーから上がった身なので、アカデミーの代表としての自覚と責任を持って行動していきたい。より多くの試合に関われるように尽力していきたい」と話すのは、ボランチを主戦場とする舩橋。アタッカーの須藤は「ドリブルや、ドリブルからのチャンスメークが得意です。そのような自分のプレーでたくさんのファンやサポーターの方々を魅了し、鹿島アントラーズのタイトル獲得に貢献できるよう、日々尽力していきたいと思います。共に戦いましょう」と力強く語った。

 Jユース出身の舩橋と、高体連出身の須藤。それぞれ、ここまで歩んできた道は異なる。鹿島ユースに在籍していた高校生のときからトップチームの練習参加を重ねてきた舩橋は、「昨年からチームの雰囲気を肌で感じていました。昨年のキャンプに参加させていただいて、プロの世界がどれだけ厳しいのかを思い知らされた。今年はプロになったことで、ユースのときよりも努力が必要だし、活躍するために練習からしっかりやっていきたい」と決意を新たにした。また、鹿島ユース時代に指導を受けた小笠原満男テクニカルアドバイザーからは、「絶対にお前ならやれるから、自信を持ってやれ」と背中を押されたことも明かした。

 一方の須藤は、中学時代は大宮ジュニアユースに所属したものの、高校時代は埼玉県の昌平高校で“高校サッカー”を戦った。高校生にとっての晴れ舞台でもある全国高校サッカー選手権でも活躍し、注目を浴びた存在だが、「試合や練習を通して、強度の部分に関しては高校とは比較にならないくらい高い」とプロのレベルに驚いた。それでも、「通用しないわけではない。通用する部分はそのまま継続しつつ、通用しない部分を日々の練習で補っていきたい」とレベルアップを見据えた。

 今季、背番号を「13」に変えた荒木遼太郎をはじめ、松村優太、染野唯月、山田大樹と、昨年の高卒ルーキー4人はプロ1年目から出番を得た。今年の新人たちも、ルーキーイヤーから試合に絡んでいくことを目指して意気込む。

「アカデミーから唯一、トップチーム昇格させていただいて、素直にすごくうれしかった気持ちと、やっとここにたどり着いたかという気持ちがあった。1年目だから遠慮するということは考えていない。先輩にガツガツとくらいついていきたい」(舩橋)

「今シーズンは試合数が多いので、自分たちが試合に関われる可能性はあると思う。自分のスタイルを貫きながら、日々の練習から先輩方に追いつけるように努力し、しっかりフィットしていけるようにやっていきたい」(須藤)

 若き戦士たちの向上心が、鹿島を高みへと押し上げていく。


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