沖縄キャンプで鍛えているヴィッセル神戸。セルジ・サンペールも温暖な気候の中でじっくりとトレーニングに励んでいる。これまで通り「それまでの自分を超える」をテーマに掲げつつ、3年目の今年はよりチームのキーマンとしてアピールしていく。

上写真=激しく、華麗に。サンペールは今年も神戸の中盤で世界クラスのプレーを見せる(写真◎VISSEL KOBE)

「プレッシングのメカニズムを練習する」

 スペインからやって来たアンカーが、ヴィッセル神戸で3年目のシーズンを迎える。1年目は24試合、2年目は26試合に出場しているから、ちょうど50試合という節目を迎えた。

「今年はチームの中でキープレーヤーとして活躍したいと思っています。といっても、チームの目標達成が何より大事です。チームスポーツの中で貢献できることを最大限果たして、チームの目標を勝ち取っていきたい」

 51試合目から始まる2021年のシーズンは、チームの中でより重要な選手であり続けることを目指している。

「常に毎シーズン、それまでの自分を超えてうまくなって、チームに貢献できることを目標にしています。今年もそういう気持ちでプレーします」

 過去の自分を常に上回るために、沖縄キャンプでも自分と戦う日々だ。

「沖縄に来る前はコンディショニングや体力的な基礎をつくるトレーニングが多かったんですけど、沖縄ではより戦術面を重視した練習です。攻撃も守備も両方、半々ぐらいで練習している印象ですね」

「チームメートと同じように調整期間としてコンディションを上げていく期間です。個人的には感覚はいいし、ケガなく意欲を持って練習に臨んでいます」

「明確な目標を持って激しい練習をしながら、みんなが同じ方向に進んでいる感覚は持てています」

 ポジティブな反応が次々に出てくる。心身ともに充実している証拠だろう。

 今年はチームとしては、失点を食い止めるところから再構築しなければならない。昨季のリーグ59失点はワースト4位タイだ。

「そこはチームの中でも話をした点でもあり、改善しなければいけない部分です。ですからこのキャンプでは、守備のメカニズム、プレッシングのメカニズムを練習することで、試合のスタートから最後まで守備で明確なイメージを持てるようにしています」

 その上で、やはりゴールがほしい。来日してまだ、得点はない。

「先ほども言ったように、もっとうまくなりたいという意欲が十分ありますし、今シーズンはアシストもそうですが、ゴールエリアに進入していく動きをしたいと思っています。どのポジションでプレーするかは監督からの指示によりますが、どこであっても流れの中でゴールエリアに近づいてチャンスに絡んでいきたいと思っています」

 日本で最初の50試合はノーゴール。でも、次の50試合ではどんどんと決めていきたい。


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