上写真=オンライン取材に応じる鹿島アントラーズの沖悠哉(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「まずは鹿島で結果を残すこと」
鹿島のホームタウンである茨城県鹿嶋市で生まれ育った沖悠哉にとって、クラブ一筋で戦ってきた曽ヶ端準氏は憧れの存在だ。2018年にユースチームからトップチームに昇格すると同じポジションを争うライバルともなり、曽ヶ端氏がGKアシスタントコーチに就任した今シーズンは、選手とコーチという関係になった。
「まだ慣れませんし、違和感もありますが、ソガさん(曽ヶ端GKアシスタントコーチ)が気になったことは直接言ってもらえます。これまではお互いに選手の立場でもあったし、ゴールキーパーのポジションは一つしかないので、最低限のライバル意識というものがある中で接していました。だけど、今はもうコーチなので、自分が疑問に思うことを素直に聞けるから非常に良い関係だと思います」
そのように曽ヶ端GKアシスタントコーチとの関係性の変化も言葉にする。沖自身は昨シーズン、8月に行なわれた第9節鳥栖戦でのJ1デビューを皮切りに定位置をつかみ、12月には東京五輪世代の日本代表候補合宿に招集されるなど飛躍の年になったが、浮かれることなく新たなシーズンに臨んでいる。
「代表の活動はやはりチームの活動があってのことなので、まずはしっかりと鹿島で結果を残すこと、試合に出続けることに意味があると思っています。レベルの高い競争が待っていますが、その中で負けずにしっかりとアピールしつつ、地に足をつけて頑張っていけたらいいです」
チームと自身のさらなるレベルアップを目指す2021シーズン。仲間と切磋琢磨し、偉大な先輩に支えられながら、沖はさらなる高みへと駆け上がっていく。