J1に帰ってきたアビスパ福岡にとって、開幕前の準備が非常に重要になってくる。4チームが降格するという厳しいレギュレーションの中で、リーグ10位以内を目標に掲げる長谷部茂利監督がまず重視しているのが、2つのコンディション。

上写真=長谷部茂利監督は終始リラックスした表情。選手の状態がいいことを喜んでいる(写真◎スクリーンショット)

「ステップが上がった状態で集まっています」

 アビスパ福岡の「J1復帰」へ向けて、準備は着々のようだ。1月25日にオンライン会見に臨んだ長谷部茂利監督はリラックスした様子で、新しいチームの明るく楽しい空気感を代弁した。

「外国人選手が合流してチームが明るくなって、さらにいい雰囲気になりました」

「みんな順調に来ています。コンディションのいい状態で合流してきてくれた外国籍選手も、ここ1〜2週間でいい状態になっている日本人選手とも、もちろん個々で差はありますが、トレーニングに差し支えない状態です」

 J1の戦いに挑む準備で重視しているのは、コンディションだという。体と心と。

「戦術は根本的なところを伝えながら、大事にしているのはコンディションのところですね。試合に入っていくためのコンディションを作るところに特化してトレーニングを組んでいます」

「今週1週間はトレーニングに慣れてきて、ケガが起こりうる時期でもあります。キャンプに入ってからもケガにつながることになりますから、うまく対応しながらメディカルスタッフとコントロールして作っていきたいと思います」

 フィジカルコンディションについては、J2とはまた違った強度のかかる戦いになるから、慎重に、ていねいに積み上げていくことが最優先になる。そしてもう一つ、メンタルも大切だ。

「コロナ禍にあって、メンタルのケアは限られてしまいます。だから、追い込まないこと。あれもこれもダメ、あるいは、あれもこれもやれ、ではなくて、旅行できない中で外国籍選手はそれぞれの国に帰ったり、日本人選手は家族がいるところに帰るぐらいしかできないわけです。それを止めるのではなくて、十分に気をつけていってらっしゃい、感染しないように万全を期して、と話すぐらいです。
 こういう話をしていくと暗くなってしまいますが、そんな気持ちになっている皆さんにいかに晴れやかな気持ちになってもらうか、サッカーを通して何を伝えられるか、というつもりでやっていますから、自分たちがそういう気持ちになっていてはいけないですね。
 選手には私から明るく話しかけることもそうですし、コーチから選手に投げかけるのは明るい話題であるべきだと思います。そこは、選手にアンケートを取ってチェックしているわけではありませんが、練習を見ている限り、言葉を交わしている限り、狙いとした雰囲気になっていると思います。ですから、こちらがメンタルケアしているというのが主ではなくて、選手自身がうまく作ってきていて、上手にコミュニケーションを取っている、そんな風に感じます」

 関わるすべての人の細やかな積み上げがチームを作り上げる重要な要素なのだと、改めて気づかされる。そんな機微を踏まえて心と体のコンディションをしっかり整えて、2月の開幕戦へ真っ直ぐに向かっていく。

「ピッチの中では技術力、個人の持っているキャラクター、プレーも性格面も、ステップが上がった状態で集まっています。新しく加わった選手と既存の選手と合わさって、いいチームを作りたいと思います」

 レベルアップの予感は、すでに長谷部監督の中に生まれているようだ。


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