上写真=オンライン取材に応じる鹿島アントラーズの三竿健斗(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「すごく強い覚悟で臨んでいます」
鹿島の新たなシーズンが幕を開けた。2021シーズンの始動日となった1月20日、ザーゴ監督をはじめとする外国籍スタッフ・選手はコロナ禍の影響により合流できていないものの、日本人選手が鹿島の練習場に集まった。
「みんな、チームメイトと再会できることを待ち望んでいて、すごくうれしそうな雰囲気がありました」
チームのキャプテンとして2年目のシーズンに臨む三竿健斗は、全体練習初日の様子をそのように話す。長年にわたりチームを支える曽ヶ端準(現GKアシスタントコーチ)が昨シーズン限りで現役を引退し、山本脩斗や伊藤翔といった経験豊富な選手も移籍、一方で新加入の日本人選手は大卒高卒新人のみということもあってか、「チームがすごく若返った印象もあります」という言葉も口にした。
そんな中、三竿は強い思いを抱いて、2021シーズンに臨んでいる。昨シーズンは序盤でつまづき、リーグ優勝には手が届かなかった。夏場から巻き返して順位を浮上させたが最終節でC大阪と引き分け、結果的には5位に終わり、AFCチャンピオンズリーグ出場権も逃した。
「ここ何シーズンか、ホームの最終戦でサポーターの皆様に良い報告をできていない。昨年も元日に試合(天皇杯決勝)に負けて、1年間ずっと、すごく悔しい思いをしていました。だからオフ期間中も、今年はタイトルを取りたいという思いが、僕が鹿島に来てから一番ありました。すごく楽しみだし、ここで一皮、二皮むけるかむけないかで今後の選手としての価値も変わってくるので、今年はすごく強い覚悟で臨んでいます」
昨夏に現役引退をした内田篤人氏からキャプテンマークを託されて、2年目のシーズンとなる。ボランチの位置でチームを支える大黒柱が狙うのは、もちろんタイトル奪還だ。
「タイトルを取れるチームになるように、自分たちがタイトルを取るチームだという意識をみんなが常に持って、日ごろの練習をやること。それが高い要求にもつながって、チームもどんどん成長すると思うので、その自覚をみんなが持つことがすごく大事かなと思っています」
2016年度の天皇杯以来となる国内タイトル獲得に向け、新シーズンも背番号20が深紅のイレブンをけん引する。