上写真=一足早く、新しいユニフォームに身を包み、埼玉スタジアムの芝を踏みしめた(写真◎浦和レッズ)
J2でブレイクした若手やアカデミーからも
リカルド・ロドリゲス監督を迎えていよいよ動き出した浦和レッズ。アジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得を最低限の目標に据えたチームは、新メンバーとして13人を加えて1月18日に初練習を行った。
立花洋一代表が「エンブレムの重みを感じて戦ってほしいと思っている」と檄を飛ばせば、戸苅淳フットボール本部長が「経験豊富な選手がたくさんいるのがストロングポイントになりますし、中堅、若手が融合して新しくリカルド・ロドリゲス監督の下、盛り上げてくれると思います」と期待を寄せる陣容になった。そんな新加入選手たちはオンライン記者会見で、思い思いに意気込みを語った。
8 DF 西 大伍(←神戸)
「素晴らしいサポーターの皆さんの前でプレーできることを楽しみにしています。浦和レッズの成長のために頑張ります。笑顔を届けたいと思っています」
「声をかけてもらったときには特に迷わず決めました。アドバイスというか少し話は興梠(慎三)にはしましたけど、決めたのは自分だし迷わなかったです」
「(役割は)右サイドバックであれば、ビルドアップの出口ですかね。まだ何を求められるか分からない状況なので、求められたことはできると思いますし、やりたいと思っています」
11 MF 田中達也(←大分)
「(かつてのレジェンドと同姓同名で背番号も同じ11となり)本当に意識はめちゃめちゃしていますし、僕が小さい頃から憧れていた選手でした。今回、11をもらえたときには達也さんにも連絡させてもらって、『注目して見ているし、新しい田中達也像を作ってくれ』と言われたのですごく励みになります」
「(リカルド・ロドリゲス監督のスタイルは)立ち位置を大事にするサッカーは大好きで、相手を引き込んだり、ビルドアップの出口を見つけるのがすごくうまい方だと思います。どちらかというと動きが少ないポジショナルプレーだと思うのですが、新しい発見があると思うので楽しみです」
12 GK 鈴木彩艶(←浦和ユース)
「昨シーズン、2種登録でトップでプレーしてきましたが、試合に出場できずに悔しい思いをしました。プレーで結果を見せられるように頑張っていきたいと思います」
「技術的な部分を含めて劣っているのは分かっていますが、立ち居振る舞いをもっと成長させないと試合に出るのは難しいと思います」
「昨シーズンは西川(周作)選手から技術的に学ぶこと多くて、今年は経験のある塩田(仁史)選手から技術もそうですが試合での立ち居振る舞い、準備を学びたいと思います。コーチングの部分で、試合の状況による判断が一番足りなかったと感じています」
「背後へのキックの飛距離が誰にも負けない自信があります」
15 MF 明本考浩(←栃木SC)
「ものすごく野心を持っていますし、やってやろうという気持ちがあります。このクラブとともに成長していきたいですし、その上にある日本代表を目指したいと思います」
「(豊富な運動量の源は)気持ちだと思っています。小さい頃から負けず嫌いでした」
「赤いユニフォームが1日でも早く似合う男になりたいです。埼玉スタジアムで素晴らしい雰囲気の中で素晴らしいピッチで走り回りたいです」
「決められたポジションでその場でしっかりプレーするのが僕の特徴なので、それを出していければいいと思っています」
17 MF 伊藤敦樹(←流通経済大)
「ユースからトップに昇格できなくて、大学に進んで4年間はレッズに戻りたいと過ごしてきました。それがかなってうれしく思います」
「大学でセンターバックをやることになって、もともと守備は苦手でしたが、ボールを奪い切るところや最後で体を張るところで成長できたと思います。攻撃でもディフェンスラインからゲームメークするところで成長できたと思います」
「レッズに戻ってきて、日本で一番のチームでなければいけないと思うので、貢献できるように頑張っていきたいです」
18 MF 小泉佳穂(←琉球)
「(ボランチも攻撃的MFもできるが)素直にどちらでも、という感じですけど、チーム事情やフォーメーション、監督の求めることもありますから、どんなポジションでもどんなタイミングでも活躍できればと思っています」
「自分の特徴でもある攻撃のドリブル、パス、シュートとゴールに直結するプレーでチームを導けるようにしたいと思います。勝利への貪欲なメンタリティーも見てほしいです」
「(浦和の18は琉球で一緒に戦った小野伸二も着けていたが)自分で選んだわけではないですが、伸二さんが着けていたのは知っていました。自信を持ってプレーするようにと言われました」
19 MF 金子大毅(←湘南)
「まずは自分の特徴であるボールを奪うところをしっかり出さなければいけないと思いますが、リカルド監督のポジショナルプレーや立ち位置を理解して身につければ、個人としてさらに成長できると思います」
「ポジションによってやらなければいけない役割も変わってきますが、2ボランチなら(ゴール前に飛び込む)そういうシーンもあると思います。ゴールを奪える選手は確実に怖いと思うので、意識しながら得点につながるプレーを出していきたいと思います」
25 GK 塩田仁史(←栃木)
「引っ張っていくというより、経験持った選手がすでにたくさんいるので、ともにしっかり歩んでいきたいというのが一番です。自分がというより、いろいろな選手とともに成長していければと思います。そこでチームが違う方向に行かないように見守りたい」
「キーパーはグループだと思っています。競争した上で監督が選んだ選手がピッチに立つわけで、(自分が出ないのなら)ゲームに出る選手が気持ちよくプレーできるように後押ししたい。まずは自分がピッチに立ちたい、そして(出る出ないに関わらず)ゲームになったらレッズが勝つことを優先したい。勝つために最善のことをしたいと思います」
36 DF 福島竜弥(←浦和ユース)
「自分の中では攻撃的な選手というより、しっかり守備する選手だと思っています。ストロングポイントとして対人の強さに自信があるので、そこを意識しています」
「監督は攻撃的なサッカーとおっしゃっていたので、監督から要求されたことをやって試合に出られればと思います」
「判断のスピードやポジショニングがまだ劣っていると思うので改善していくことと、ストロングを伸ばしつつ試合に出られるようにしていきたいと思います」
浦和レッズ2021選手リスト
背番号 | 氏名 | Pos. | 生年月日 | 前登録チーム |
1 | 西川周作 | GK | 1986.6.18 | サンフレッチェ広島 |
3 | 宇賀神友弥 | MF | 1988.3.23 | 流通経済大 |
4 | 岩波拓也 | DF | 1994.6.18 | ヴィッセル神戸 |
5 | 槙野智章 | DF | 1987.5.11 | サンフレッチェ広島 |
6 | 山中亮輔 | DF | 1993.4.20 | 横浜F・マリノス |
8 ☆ | 西 大伍 | DF | 1987.8.28 | ヴィッセル神戸 |
9 | 武藤雄樹 | FW | 1988.11.7 | ベガルタ仙台 |
10 | 柏木陽介 | MF | 1987.12.15 | サンフレッチェ広島 |
11 ☆ | 田中達也 | MF | 1992.6.9 | 大分トリニータ |
12 △ | 鈴木彩艶 | GK | 2002.8.21 | 浦和レッズユース |
13 | 伊藤涼太郎 | MF | 1998.2.6 | 大分トリニータ |
14 | 杉本健勇 | FW | 1992.11.18 | セレッソ大阪 |
15 ☆ | 明本考浩 | MF | 1998.1.31 | 栃木SC |
17 △ | 伊藤敦樹 | MF | 1998.8.11 | 流通経済大 |
18 ☆ | 小泉佳穂 | MF | 1996.10.5 | FC琉球 |
19 ☆ | 金子大毅 | MF | 1998.8.28 | 湘南ベルマーレ |
20 | トーマス・デン | DF | 1997.3.20 | メルボルン・ビクトリー=オーストラリア |
21 △ | 大久保智明 | MF | 1998.7.23 | 中央大 |
22 | 阿部勇樹 | MF | 1981.9.6 | レスター・シティ=イングランド |
24 | 汰木康也 | MF | 1995.7.3 | モンテディオ山形 |
25 ☆ | 塩田仁史 | GK | 1981.5.28 | 栃木SC |
27 | 橋岡大樹 | DF | 1999.5.17 | 浦和レッズユース |
29 | 柴戸 海 | MF | 1995.11.24 | 明治大 |
30 | 興梠慎三 | FW | 1986.7.31 | 鹿島アントラーズ |
34 △ | 藤原優大 | DF | 2002.6.29 | 青森山田高 |
36 △ | 福島竜弥 | DF | 2002.6.8 | 浦和レッズユース |
37 | 武田英寿 | MF | 2001.9.15 | 青森山田高 |
41 | 関根貴大 | MF | 1995.4.19 | シント・トロイデン=ベルギー |
45 | レオナルド | FW | 1997.5.28 | アルビレックス新潟 |
※ ☆=完全移籍、△=新加入
※ 選手リストは2021年1月18日現在