FC東京は1月4日、柏レイソルとルヴァンカップ決勝を戦う。前日会見に登壇した永井謙佑はリラックスした様子で、大一番への抱負を語った。今季柏とは1勝1敗だが、そのいずれの試合にも永井は出場していない。

上写真=「国立競技場はやりやすい」と決勝の舞台について感想を語った永井謙佑(写真◎J.LEAGUE)

最後は勝たないと意味がない

 優勝すれば、そのキャリアの中で初めてのタイトルになる。

「僕自身も初タイトルなんで、東京のためにも星をつけたい。自分自身もタイトルを取って、ここから勢い付けてやっていきたいので、優勝目指してやりたいですね」

 2019年シーズンはリーグ戦であと一歩及ばず、涙をのむことになった。シーズンの大半を首位で過ごしながら、最後に横浜F・マリノスに順位を逆転されてしまった。最終節の直接対決に敗れ、相手が表彰台に上る姿を見つめたときの悔しさを忘れてはいない。

「去年、目の前で優勝されているので、あの悔しさを味わいたくないですし、今度はやっぱり優勝して、上から見る景色を味わいたいですね」

 強い思いを胸に抱くが、一方で力み過ぎることはない。あくまで自然体。「いつも通りプレーしようと思っています」と、会見でも笑顔で語った。

「相手とは今年、僕自身やっていないし、後ろ(の選手が)が戦いやすいような限定の仕方だったり、そういうのを意識をしながらやっていきたい。試合の状況を見ながらもありますけど」

 オルンガ対策が重要になるのでは? との質問に対しては、こう答えている。敵地で戦ったリーグ再開初戦は1-0で勝利を収めたが、永井はリハビリ中で出場していない。1-3で敗れたホームの第30節はローテーションのためか、メンバーを外れていた。猛烈なスピードで相手にプレッシャーをかけ、守備のスイッチを入れる永井の存在が、FC東京が掲げるファストブレイクのカギでもある。素早いプレスからボールを奪い、その勢いを駆ってゴールを奪い切るチームの狙いを実現するために、やはり永井の存在は大きい。ファストブレイクを成し遂げるために『守備のスイッチ役を担う永井』は柏にとっても初体験。つまりその存在は、FC東京の強みだ。

「最後は勝たないと意味がない。ここで負けてしまうとここまでの頑張りが、本当になくなってしまうので、結果にこだわって、やっていきたいです」

 永井は、勝利のスイッチも入れるつもりだ。


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