ヴィッセル神戸のDF山川哲史が18日、オンラインでの取材に応じた。カタールで集中開催されたACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)で5試合に先発した大卒ルーキーが、自身初となったアジアでの戦いを振り返った。

上写真=カタールから帰国し、報道陣の取材に応じた山川(写真◎VISSELKOBE)

「自分のできることを整理」

 神戸アカデミー出身の山川は、筑波大を経て今季よりトップチームに加入。シーズン序盤はメンバー外が続いたが、三浦淳寛監督の就任以降は徐々に出場機会をつかみ、カタールで開催されたACLでは5試合に先発。レギュラーとしてベスト4進出に貢献した。

 任されたのは右サイドバック。本職はセンターバックだが「ACLが始まる前から監督から『サイドバックでいく』と言われていた」と明かし、「時間はあまり多くなかったけど、その中で自分のできることを整理して臨めた」と振り返った。

 指揮官の狙いは守備の強化であり、山川は対人の強さを発揮して起用にしっかり応えたと言える。ただ本人は「個人的には通用したというよりも、できないことが浮き彫りになった」と反省。「ビルドアップでボールをもらったときの選択肢が少なかった。経験も技術も足りないと感じたので、これからの課題だと思う」と語る。

 ACL初出場の神戸は、準決勝で蔚山(韓国)に敗れてアジア制覇とはならなかったが、山川や菊池流帆、郷家友太など若手の奮闘は明るい材料。山川は「食事のときにベテランの選手と長い時間、話せたことはプレーのヒントになった。ピッチ外でもACLは貴重な経験になった」と振り返り、「サイドバックはサイドバックの楽しさがあると感じた。(センターバックと)どちらも高いレベルでできたほうが監督にとっては使いやすい選手だと思うので、ポジションへのこだわりは持っていないです」と今後もポリバレント性を売りに、さらなる飛躍を狙う。


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