サンフレッチェ広島は12日、アウェーでFC東京と対戦した。前半からボールを握って何度となく好機を生み出したが、最後までゴールを挙げることができず、1点に泣き敗れた。前線で戦ったドウグラス・ヴィエイラは結果を受け入れ、次戦へ気持ちを向けた。

上写真=両チーム通じて最多4本のシュートを放ったD・ヴィエイラだが無得点に終わった(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月12日 J1リーグ第31節(観衆9,755人/@味の素)
FC東京 1-0 広島
得点:(F)中村帆高

顔を上げて次に向かうことが大事

 チャンスがなかったわけではない。ドウグラス・ヴィエイラは試合の序盤から相手ゴールに迫った。18分、青山敏弘のシュートがクロスバーに当たり、跳ね返りに反応。しかし、シュートには至らず。23分には茶島雄介の右からのクロスをヘッドね狙ったが相手GKにキャッチされた。後半も57分のスライディングシュートなど、積極性を示した。シュート数は両チーム通じて最多の4本。だが、フル出場したものの、結局ネットを揺らすことはできなかった。

「今日は私の日じゃなかった。ただ、大事なことはみんなで最後まで一生懸命頑張って戦ったことです。チャンスを作っても決められなかったですが、顔を上げて次の試合に向かっていきたい。こういう日もあると思います」

 今季はこの試合を含め、29試合に出場し、うち18試合で先発を務めた。過密日程を考えれば十分な数字とも思えるが、重ねたゴール数は「8」。昨季の7ゴールは上回ったものの、加入2年目であることを踏まえれば、物足りなさも残る。実際、ピッチ上で示す存在感やゴール前での怖さ、何より積極的にシュートを放つ姿勢を考えると、もっと得点があってもいい。

 広島は序盤から相手を左右に揺さぶり、ボールをたびたびボックス内に送り込んだ。ただ、ゴールにはつなげられなかった。攻めども攻めども得点できないという状況は、この試合だけに限ったことではない。今季の課題の一つ。ネットを揺らすという仕事を請け負うD・ヴィエイラは、同様のケースを何度か経験している。それでも、スコアレスという結果を受け入れた上で、その視線を次戦に向けた。

「試合が終わったあとから言うことは簡単ですが、私たちはピッチの中でやらないといけない。今日の試合で大事なことは、みんなが最後まであきらめずに戦ったこと。出た課題をしっかり修正して、次の試合に向かっていくしかない」

 次節は中3日で迎えるホームの柏レイソル戦(16日)。広島は現在8位で、柏は7位。その勝ち点差はわずか1だ。一つでも上に行くために、負けられない試合になる。

「(試合まで)時間はありませんが、修正が必要な部分を見直すこと。そして顔を上げて、次の試合に向かっていくことが大事だと思います」

 ホーム最終戦でもある柏戦。紫のナンバー9は自らの力を示し、チームを勝利に導くことができるかーー。


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