日本勢で唯一、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16を突破し、準々決勝に駒を進めたヴィッセル神戸は明日10日(日本時間23時)、水原三星(韓国)と対戦する。公式会見に臨んだ神戸の三浦淳寛監督が意気込みを語った。

上写真=明日10の水原三星戦に向けた公式会見に臨んだ神戸の三浦淳寛監督(写真◎VISSEL KOBE)

チームは非常にいい状態です

 ヴィッセル神戸の準々決勝の相手は、韓国の水原三星だ。1-0と0-2。すでにこの大会で2度、対戦した相手で、2月のアウェーゲームでは酒井高徳の左からのセンタリングを古橋亨梧が決める、終了間際のゴールで勝った。12月4日の第6節ではすでに神戸がグループステージ突破を決めたあとの対戦だったこともあり、セットプレーから2つのゴールを許している。

 また水原はラウンド16では横浜F・マリノスと対戦して3-2の逆転勝利を収めていて、得点力が上がってきている。特に横浜FMが足の止まった後半は、逆に水原の選手たちのスタミナが際立って盛り返した。

 互いに持ち味を知り尽くした対戦とも言える一戦に向けて、公式会見に臨んだ三浦監督は、今季3度目の水原戦のポイントをこう語った。

「明日の試合はすごく重要です。ノックアウトステージということで負ければ終わりという中で、1パーセントでも勝つ確率を上げるように準備しています。チームコンセプトは非常に重要ですが、選手のメンタリティーの部分で相手よりも上回れるように準備したい」

 気持ちで絶対に負けないこと。逆転勝ちして勢いに乗る相手に飲まれないように、指揮官はしっかりメンタル面を準備すると話した。

 また、ラウンド16の上海上港戦で負傷により途中交代したイニエスタの状態について、メディアからの質問に答える形でこう説明した。「今日のトレーニングでメディカルとコンディションのチェックをしてみないと。明日の状況は正直、現時点では分からないです」。特にカタール入り後のイニエスタの存在感は別格で、勝利を決定づけるプレーを見せていた。ピッチに、イニエスタがいるといないとではやはり大きく違う。前回の上海戦から中2日で迎える水原戦に出場できるかどうか。三浦監督が情報戦を仕掛けた可能性ももちろんあるが、その回復具合は気がかりだ。

 イニエスタについて指揮官は、経験面でもチームにもたらすものが大きいと説明している。

「チームには、非常に多くの経験を積んでいる選手がたくさんいます。アンドレス・イニエスタとトーマス・フェルマーレンは世界での素晴らしい経験を持っている選手です。彼らはその経験を、メンタリティーの部分を含め、普段の他の選手たちとの会話で落とし込んでくれている。彼ら二人の人間性のおかげで、その落とし込みができています。このクラブはACLに出場するのは初めてですが、そうした経験のある選手を中心に、いまチームの雰囲気は非常にいい状態に保たれていると思います」

 キックオフは明日10日、日本時間23時。クラブ史上初を更新し続けるヴィッセル神戸が、アジア4強をかけて決戦に臨む。


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