FC東京はパースグローリーを1-0で破り、ラウンド16進出を決めた。クラブとしては2012年、2016年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場し、その2度とも8強に進むことができずに終わった。キャプテンの東慶悟は壁を越えたいと話す。

上写真=6日の北京国安戦へ向けて調整する東慶悟(写真◎F.C.TOKYO)

悔しさは今でも覚えている

 ラウンド16進出のかかったグループステージ最終戦、パースグローリーとの試合はしびれる展開だった。アダイウトンの得点で先行し、そのまま逃げ切る形で1-0の勝利。後半は相手にボールを握られる時間もあったが、これまで出場機会が限られていた選手たちが体を張り、局面で戦って勝利をもぎ取った。キャプテンの東は、そうした選手たちのプレーを改めて称え、次につながると価値ある一生になったと振り返った。

 その「次」が、FC東京にとっては鬼門だ。2012年、2016年と過去に2度ACLに出場しているが、いずれもラウンド16で敗退している。12年は広州恒大に0-1で敗れ、ホーム・アンド・アウェーで行なわれた16年はホームの第1戦は2-1で上海上港を下しながら、アウェーの第2戦を0-1で落とし、アウェーゴールの差で準々決勝進出を阻まれた。しかも、失点したのは後半アディショナルタイム。

「(2016年の)悔しさは、今でも覚えています。引き分けで終わったら、次に行けた。東京として、16の壁というのがあるし、僕はいなかったですけど、その前(2012年)は広州恒大に敗れて、そのときは上海上港に敗れている。そして次は北京国安。簡単じゃないですけど、今回は勝って次に進みたい」

 クラブに新たな歴史を刻むという意欲と自信が、今のチームにはある。東が説明する。

「去年、僕たちはチームとして(Jリーグで)最高順位になり、過去勝ち点を取って歴史を変えられていると思うので、そういう自信はある。カタールで歴史を変えたいと思っています」

 相手は帰化選手も含め、強力なアタック陣を擁している。その印象について、東は語った。

「北京は予選(グループステージ)で負けていないし、すごくいいチームだと思う。ここからは1発勝負で延長戦、PK戦まであるので、また予選とは違った雰囲気になると思っています。チームとしてしっかり全員で戦っていきたい。中国に帰化している選手が何人かいますが、すごく強烈で、そこは要注意だと思っています」

 中国勢に破り、準々決勝に進んで、アジアの舞台に新たな一歩を刻む。もちろん、その先も見据えながら、東は明日、北京国安戦に臨む。


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