上写真=公式会見に臨んだオナイウ阿道。堂々とゴールの意欲を語った(写真◎Y.F.M)
ポステコグルー監督「いまからワクワクしています」
「1試合1試合、考えていることは変わりません。グループステージ突破は決めましたが、明日の試合は重要です」
アンジェ・ポステコグルー監督は冷静だ。この「変わらなさ」が横浜F・マリノスを動じないチームに仕立て上げた。
変わらないという点では、オナイウ阿道も同じだ。とにかく、ゴールがほしい。
「(カタールで)最初の試合からいいコンディションで挑めていると思いますし、最初から出ても途中から出ても、フォワードなのでゴールがほしいという気持ちでプレーしています。前回の試合ではオウンゴールという記録になってしまいましたけど、次の試合でもチャンスがある限り、ゴールを狙っていきたいです」
前の試合、とは全北(韓国)との第5節のこと。4-1で快勝したこのゲームで83分に4点目が決まったのだが、これを蹴り込んだのがオナイウ阿道。ただし、天野純の左からのセンタリングに合わせたシュートは左ポストを叩き、さらに相手GKに当たって入ったので、記録がオウンゴールになってしまった。その前の上海上港戦では1-2で敗れたものの、一時は同点となるゴールを決めているので、「ほぼ2試合連続ゴール中」と言っていいだろう。
シドニーFCとの前回対戦は2月19日のグループステージ第2節で、4-0の勝利。オナイウはここで先制ゴールと4点目を挙げていて、いいイメージは残っている。
「前回対戦でも決めていますが、能力の高い選手がいるので難しい試合になると思います。チーム全体で得点を奪う意識を高く持っていきたい」
「ラスト1試合で勝って、いい状態で決勝トーナメントに進んでいきたいという気持ちでいます」
ポステコグルー監督は母国・オーストラリアのチームとの対戦となる。シドニーFCは前節では上海上港を4-0で下して初勝利を挙げている。
「この前の試合ではいい結果を残して自信にもなっているでしょうし、精神的に伸びていると思います。監督も選手も知っていますから、明日の試合にいまからワクワクしています」
この大会でも選手をローテーションさせながら勝ち点を積み上げていて、次戦でのメンバー変更も示唆している。引き分け以上で首位突破が決まり、負けて2位の上海上港と勝ち点で並ばれても、すでに得失点差の差は10もあるから、大きな心配はいらないだろう。
とはいえ、戦い方を変えるわけではない。
「自分の中ではアプローチは変わりません。相手がどこであろうが、自分たちのサッカーをしていきます。ゴールを奪って勝つことに変わりはありません。選手たちも90分で特別な瞬間を得るために努力しているし、準備をしています。瞬間瞬間が大事ですし、90分を無駄にせずにどう戦うか。悔いを残さず、いつも最後だと思ってやっていくことが大事で、それは今大会でも同じこと。ブレずにやっていきたいと思います」
ポステコグルー監督もオナイウも目指すはとにかくゴール。その一心が栄冠へと導いてくれるのだ。