今季限りでの退任が決まったセレッソ大阪のロティーナ監督が28日、オンラインで報道陣の取材に応じた。来日4年目を迎えたスペイン人指揮官は日本での生活に満足を示し、来季以降もJリーグで指揮を執りたいと語った。

上写真=今季限りでの退任が決まったロティーナ監督(写真◎スクリーンショット)

「総括するのはまだ早い」

 今季でクラブとの2年契約が満了。来季の契約更新はないと知ったときの心境を聞くと、ロティーナ監督は「クラブとの関係も良好だったし、選手、サポーターとも良い関係を築けていたので悲しい気持ちはある。ただ、クラブの決断なのでプロとして受け入れるべき」と語った。

 就任1年目の昨季は18勝5分け11敗の成績で5位。堅守の土台を築いてリーグ最少失点を記録した。今季も安定した戦いでシーズン序盤から上位争いを演じ、29試合終了時点で勝点52を記録。3位に3ポイント差の4位につけ、来季のACL出場権を争っている。

 この2年間のJ1での勝率は54%で、これはC大阪の歴代監督で一番の成績。ヨーロッパ最先端の戦術を持ち込み、チームを進歩させた功績は大きい。指揮官は「セレッソでの仕事には満足している」と振り返りつつ、「ただ、大事な試合が残っているので総括するのはまだ早い。シーズンが終わってから2年間を総括したい」と、今季の残り試合に集中している。

「今季はコロナウイルスの影響で予想していた収入を得られなかった。順位が上になればなるほどクラブが賞金を得られる。我々の義務は、できるだけ上の順位で終えるために精一杯努力すること」

 賞金だけでなく、3位以内に入れば来季のACL出場権を得られ、2位に入れば今季の天皇杯に出場することができる。指揮官は「我々スペイン人にとってクリスマスはとても重要で、クリスマスがなくなるのは大きなことだが、それ以上に、2位になって挑戦するものがあるというのは素晴らしいこと」と、天皇杯制覇に意欲を示した。

 なお、来季以降のことは未定だというが「家族も日本での生活にとても満足しているので、日本で続けたい気持ちがある」と希望を明かした。


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