上写真=川崎F戦で決めたゴールを引っさげてカタールへ。畠中槙之輔が決めてみせる(写真◎Y.F.M)
「イメージ通りに点を取れたら」
いよいよ試合まで1日。横浜F・マリノスのACLが再開する。まずは中国の上海上港と中2日での連戦という日程だが、畠中槙之輔もワクワクを隠さない。
「上海上港はチームとしても個人としてもいままで対戦したことがないので、ワクワクしています」
中国や韓国のクラブは球際の激しさが伝統的だが、そこは畠中のストロングポイントでもある。
「自分の力試しではないですけど、気合は僕も十分あります。僕だけじゃなくてチームのみんながバチバチやる覚悟は持ってきていると思うので、そこはしっかり頑張りたいと思います」
中でも元ブラジル代表のフッキのフィジカルの強さは尋常ではない。かつて日本でもプレーしたフッキは2007年と08年には東京ヴェルディにも所属していて、その当時、畠中は東京Vのアカデミーで腕を磨いていた。
「すごい選手ですし、小さい頃に間近で見ていた選手の一人です。日本にいたときからレベルが違いましたし、上海上港でもレベルの違うプレーをしています。全力で戦っていきます。楽しみにしています」
そうして目の前の相手に勝った上で、横浜FMのサッカーを貫いて優勝を目指す。
「Jリーグではタイトルを取れませんでしたが、ACLはチャンスがあるので取れるようにしっかり頑張りたい」
「内容的にもF・マリノスのサッカーをしてタイトルを取りたいと思います」
「ディフェンダーとしては失点しないことを考えていますが、チームのスタイル的には点を取られてもそれ以上に取るスタイルです。だから、点を取るところに重きを置いています」
と元気なコメントが止まらない。
「できるなら自分たちがしっかりボールを保持していけば相手のペースに巻き込まれること少なくなりますし、相手に持たれる時間が少なくなってきてもハイプレスからショートカウンターも得意なので、あまり(相手のスタイルは)意識していません。自分たちのやるべきことをやるだけです」
これまで通り、日本を席巻した攻撃サッカーで臨む覚悟だ。
日本を発つ直前の試合は、J1第30節の川崎フロンターレ戦。退場者を出し、1人少ない中でも攻めの意欲をむき出しにして戦った。1-3で敗れたものの、その1ゴールは畠中が決めたものだ。ティーラトンからの右CKをファーでヘッドで叩いた一発。
「チームは残念な結果でしたけれど、得点という意味ではいいイメージを持てているので、そのままACLでもそのイメージ通りに点を取れたらいいと思っています」