11月20日、鹿島アントラーズの永木亮太が練習後のオンライン取材に応じた。ちょうど1週間前に永戸勝也が倦怠感を訴え、翌日に新型コロナウイルス陽性が判明。他にも離脱者が多い中、永木亮太はチームの逆境をはね返し、次節ベガルタ仙台戦からの5試合で勝利を目指す。

上写真=鹿島アントラーズの6番を背負う永木亮太(写真◎Getty Images)

「最後にしっかりとした形で終わらないといけない」

 前節の川崎F戦は緊急事態の中での試合となった。試合当日の朝に永戸勝也の新型コロナウイルス陽性が判明し、濃厚接触者6人も欠場。試合開始の数時間前に開催が決定し、首位チームとの一戦に臨んだ。

「本当に突然のことでした。メンバー外だった選手がスタメンで出たり、そういうこともありました。でも、そういった選手もしっかりゲームをやれていた。それまでの準備の段階、日ごろの練習からしっかりやれている選手たちなので、すぐに試合に出ても、しっかりとしたパフォーマンスを出せたのではないかと個人的には思っています」

 11月14日の出来事を振り返る永木亮太の言葉は力強い。永木の言うように、優勝決定が目前に迫る相手に対して当初のメンバーから変更を余儀なくされながらも、それぞれの選手が高いパフォーマンスを発揮し、引き分けの結果に持ち込んだ。

 だが、依然としてチームの状況はひっ迫している。ケガ人を含めると10人以上も欠く中での戦いが続く。週末の仙台戦からは、中3日での3連戦が待ち受ける。

「もう負傷者だったり、コロナ陽性者を出せない状況です。けれど、そのギリギリのところで戦うことは、自分は鹿島に入ってから何回も経験していること。連戦もすごくやっている。その中でもしっかり勝ってきているチームなので、それを言い訳にせず、できる選手がしっかりとしたパフォーマンスを見せて、試合ができれば、必ず結果はついてくる」

 どんなに困難な状況でも、勝利のために戦い続けることが鹿島の戦士たるものだろう。伝統の6番を背負う在籍5年目のボランチはそれをわきまえ、そしてピッチ上で体現する。翌日の仙台戦は、前節川崎F戦でレッドカードを受けた三竿健斗が出場停止となるだけに、永木がキャプテンマークを巻いてボランチを務めることが予想される。

「残り5試合。最後にしっかりとした形で終わらないといけない。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)だったり、天皇杯(への出場権獲得)を今は目標にしてやっているので、ここで結果を見せていければいいかなと思います」

 目標を達成するために逆境をはね返し、今季リーグ戦のラスト5試合に向かっていく。


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