上写真=明日14日の浦和戦、続く川崎F戦に勝利し、ACLへ弾みをつけたいとポステコグルー監督は語る(写真◎Getty Images)
私はネガティブにとらえていない
リーグ連覇を期待されたシーズンだったが、川崎フロンターレの独走もあり、その夢はついえた。過密日程も、難敵の一つとなった。システムの変更や選手の抜擢など、ポステコグルー監督もその都度、状況に応じて考えを巡らせ、対処してきた。
11日には、湘南ベルマーレに敗れ、今季2度目の3連敗。リーグ戦では21試合ぶり、3度目となる完封負けだった。2列目で起用してきたマルコス・ジュニオールをセンターフォワードで起用するなど立て直しを試みたが、結果につながらなかった。指揮官がが振り返る。
「今シーズンはタイトなスケジュールで、フィジカルのことを考えつつ、マルコス以外も動かしてシステム変更などを行なった。選手にはやりにくかった部分もあると思うが、選択したのは私で、自分に責任がある」
連敗となった鹿島アントラーズ戦、湘南戦についても、「後半から自分たちのサッカーができたり、やろうという部分は見えていたと思う」とポジティブな面を強調した。湘南戦のマルコスについても、「よくやってくれたと思う」と評価した。
前向きな姿勢を保ち続けるのは、浦和戦、続く川崎F戦を終えた後にACLが待つからだ。システム変更やコンディションの調整、今季の苦しみを学びに変えて、アジアの頂点を目指す。
「難しい状況の時こそ、選手がどれだけ伸びていくか、チームが上に向かっていけるか。私はネガティブにとらえていないし、次に向かっていく状況をつくることが大事。3連敗はしたが、それ以上に得るものはあったと思う」
「選択したのは私であり、自分に責任がある」と、ポステコグルー監督は繰り返した。
まずは、浦和戦。第2節に今季初の無得点ゲーム(0-0)を演じることになった相手だ。リスタートには、絶好の機会となる。