上写真=明日14日の浦和戦で自分たちを取り戻し、勝利したいと畠中は語った(写真◎Getty Images)
ACLへ送り出してもらえるように
過酷過ぎる中2日、中3日による22連戦のラスト2試合が含まれていたことも影響したか、横浜F・マリノスはここ3試合を落としている。再び中3日で迎える浦和レッズ戦は、今季のホーム最終戦。ファン・サポーターに強い横浜FMを見せるために、畠中は自分たちを見つめ直すことが必要だと考える。
「勝敗はすごく大事だし、最近勝ち切れていない試合が多い中で、ホーム最終戦の浦和戦ではもちろん勝ちに行くんですけど、まずはやはり自分たちのサッカーをもう1回取り戻さないといけないのかなと思う」
前節は無得点で湘南ベルマーレに敗れるなど、ここ3試合は得点力を見せられていない。サンフレッチェ広島戦、鹿島アントラーズ戦と2試合連続して3失点もしているが、畠中が気にするのは、去年とは違う「その後」だ。
「失点自体はチームの連係や個人的なミスなど、いろいろな要素があるんですけど、失点した後に、今年はちょっとチームとして意識が落ちるというか。去年だったら、絶対に取り返せるという自信があったんですけど、今年はなかなかそういう試合展開に持っていけていなくて。そういうのが、今は課題なのかなと思います」
一方で、畠中自身は昨季からの成長も感じている。コロナ禍による過密日程も影響し、横浜FMのみならず多くのチームが選手の負傷に悩まされた。畠中も何度か戦列を離れたが、「気持ち的に浮き沈みがあってはよくないなとずっと思っていて、落ちる部分もあったけど、ある程度はしっかり保てたのかなと思う」と、体とともに心のコンディション調整の重要性に気付き、実践してきた。その強い気持ちが、今のチームを支えることになるはずだ。
浦和戦を含め、リーグ戦2試合を戦ったあと、いよいよACLの最終決戦へと旅立つ。
「しっかり勝って、ホームの皆さんにACLへ送り出してもらいたい。まだ誰が出るか決まっていませんが、出た選手が責任を持って戦いたいと思います」
決意を示す意味で重要な浦和戦は明日16時、日産スタジアムでキックオフとなる。
取材◎杉山 孝