上写真=前節の横浜FC戦でJ1初ゴールを挙げたドウグラス・オリヴェイラ(写真◎J.LEAGUE)
プレッシャーも感じていた
ここまで時間がかかるとは思わなかった。それが率直な感想かもしれない。前節の横浜FC戦で、ようやくJ1初ゴールを記録した。
ピッチに登場してから9分後だった。後方からのボールをアンデルソン・ロペスがセンターサークル内で受けるや、ドリブルを開始。ボックスの手前で、前に出てきた相手GKをかわすように浮き球を右へ送ると、全速力で走っていたドウグラス・オリヴェイラへパス。ドウグラスは、冷静に無人のゴールへとボールを流し込んだ。
試合前に仲間に「今日こそゴールを取れるよ」と声をかけられていたドウグラスは、自身にとって非常に価値のあるゴールだったと振り返った。
「カップ戦で1点を取ったときに(8月5日の広島戦)、そこからもっとゴールを重ねていけると思っていたんですが、リーグ戦ではなかなか得点できず、プレッシャーも感じていました。そういう意味では今回、ゴールを取って、自信につながると思う」
A・ロペスと並走しながらボールを呼び込むために何度も叫んでいたというドウグラスは「練習からもそうなんですが、信じてスプリントするだけでした」と仲間のアシストに感謝した。
チームとしても今季2度目の連勝を実現し、「悪い流れから脱出して、目標だった連勝できてうれしかったです。チームの雰囲気も良くなりました」とドウグラスは現状をポジティブにとらえていた。次節のガンバ大阪戦からは上位陣とのアウェー3連戦となるが、「難しい試合になると思いますが、できる限り勝ち点を取りたいと思っています。3連勝、4連勝、5連勝できれば。そこを意識して戦います」と力強く語る。
強靭なフィジカルとシュートセンスは誰もが認めている。今回のゴールをきっかけに終盤戦の爆発を期待したいところ。
「ここから最後まで、どんどん取っていきたいと思っています」
残り9試合。遅れてきたストライカーは、札幌の攻撃のけん引車になると誓った。