上写真=全選手のサインが入った練習着が贈呈された。右から株式会社マツオカコーポレーションの松岡典之代表取締役社長・CEO、サンフレッチェ広島の森﨑和幸C.R.M、広島の仙田信吾・代表取締役社長、サンチェ(写真◎石倉利英)
両社長が同郷という縁
広島県福山市に本社を置く株式会社マツオカコーポレーションは、メンズ・レディースのフォーマルウェアからカジュアルウェア、スポーツウェア、ユニフォームウェアまでの縫製、洗い加工、生地開発と生産、および貿易業務を行なっている企業。中国、ミャンマー、バングラデシュ、ベトナム、インドネシアに工場を建設して日本の縫製力を世界に発信しており、アパレルOEMメーカー(取引先ブランドの製品を素材開発から縫製まで一貫して製造するメーカー)では国内最大で売り上げ1位、世界でもトップクラスの売り上げを誇る。
今回の契約締結は、同社の松岡典之代表取締役社長・CEO(最高経営責任者)と、サンフレッチェ広島の仙田信吾・代表取締役社長が、同じ広島県府中市上下町の出身で、旧知の仲であることが縁となった。契約締結に伴い、選手が練習で着用する練習着の左鎖骨部分に同社のロゴが掲載されている。
今回の贈呈式にクラブ側からは仙田社長のほか、森﨑和幸C.R.M(クラブ・リレーションズ・マネージャー)、クラブマスコットのサンチェが出席。全選手のサイン入り練習着を受け取った松岡社長は「このようなチャンスをいただけたことを、心から感謝いたします。こういった縁をいただいたことで、少しでも社会に貢献でき、少しでも世の中に名前を見ていただける機会が増えるのではないかと思い、大変うれしく思っております」とあいさつした。
これを受けて仙田社長は「世界で躍進しておられるマツオカコーポレーション様に、いまの苦しいサンフレッチェ広島を助けていただく契約が成立しました」と、厳しい状況下での契約締結への感謝を述べた。さらに「マツオカコーポレーション様は東南アジアをはじめとして、世界に事業を拡大しておられます。我々もマツオカコーポレーション様についていって、ご支援をいただきたいと思いますし、福山、備後地方全体の皆様に、いっそうサンフレッチェを応援していただきたい気持ちでいっぱいです」と続け、県東部地区にもたらされる波及効果に期待を寄せている。
贈呈されたものと同じデザインの練習着は、主に試合前のウォーミングアップで着用。契約金額は非公表だが、契約期間は2021年シーズン終了まで(2022年1月末まで)となっている。
取材・写真◎石倉利英