上写真=10月23日、オンライン取材に応じる和泉竜司(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「先制点が非常に大事になる」
10月24日に戦うサンフレッチェ広島には、絶対に勝たなければならない。そんな闘志が、和泉竜司の言葉からひしひしと伝わってくる。
「開幕戦では0-3で(負けて)非常に悔しい思いをしました。(24日の広島戦は)ホームでしっかりその借りを返すだけです。そのためにチームとしても準備しているので、頑張りたいなと思います」
8カ月前の2月23日に行なわれた今季のJ1開幕戦では、アウェーの地で広島に0-3と完敗した。大差での敗戦により、1試合を終えただけとはいえ単独で最下位に。その後、新型コロナウイルスの影響による公式戦中断期間もはさみ、およそ5カ月間にわたって順位表の一番下に「鹿島アントラーズ」が記された。
それから鹿島は復調し、現在は6位につける。試合数に差はあるものの、10位の広島よりも上の順位で迎える今節。さらなる上位へと浮上するためにも、ホームで広島にリベンジを果たさなければならない一戦だ。
「焦らずに、しっかり戦うことが大事。(広島は)若い選手が多いけれど、その運動量だったり球際(の戦い)とか、相手を上回ることができれば自ずと自分たちのゲームになってくるかなと思います。あとは、どの試合でも先制点が非常に大事になってくるので、早めに(得点を)取れればいいです。でも、取れなくても焦れずに、自分たちは失点しないように」
和泉が勝利へのポイントに挙げる「先制点」。これまで、リーグ戦で先制した試合は9勝1分けと高い勝率を誇る。前節で今季3点目を記録した和泉にも、広島戦で相手よりも先にゴールを奪う働きが期待される。
「(自身が)点を取って勝てればベスト。自分としても、そこ(ゴール)は狙い続けます。ただ、しっかりチームが勝つことが一番なので、そのためにやるべきことをやる。その中で得点だったり、アシストだったりして、チームを勝たせられれば一番かなと思います」
今季、チームで唯一、リーグ戦の全試合に出場しているアタッカーは、何よりも鹿島の勝利を求めている。