上写真=名古屋戦に左ウイングで先発したMF松田(写真◎J.LEAGUE)
■2020年10月21日 J1リーグ第33節(@日産ス:観衆6,607人)
横浜FM 2-1 名古屋
得点:(横)エジガル・ジュニオ、渡辺皓太
(名)マテウス
3試合ぶりにメンバー入り
「きょうが自分にとって最後の試合かも、という気持ちで挑みました」
9月30日のサガン鳥栖戦は45分、10月10日の大分トリニータ戦は66分で途中交代。2試合とも最初の交代カードでベンチに下げられた。プロ1年目といえども結果を残さなければ居場所はなくなる。プロの世界は甘くない。そんな思いを抱きながら松田は3試合ぶりにメンバー入りした名古屋戦に背水の陣で挑んだ。
与えられたポジションは左ウイング。得意とするのは右サイドだが「やることは変わらない」と松田。「自分の特長であるドリブルや縦に行くことを出そうと思っていたので、それはできたかなと思います」。開始6分にはこの試合のファーストシュートを放つなど、立ち上がりから積極的な姿勢を見せた。
そして41分、左足で鋭いクロスを蹴り込み、エジガル・ジュニオの足元にぴたりと合わせた。
「いい形で純くん(天野)からボールをもらった。グラウンダーで速いボールというのはチーム全体で意識していることなので、キーパーとディフェンスの間にいいボールを蹴れて、自分の思ったとおりになりました」
序盤から攻め込みながらもゴールを奪えずにいたチームに、待望の先制点をもたらすアシストとなった。
その後も左サイドで存在感を示し、横浜FM復帰後は自身最長のプレー時間となる71分までピッチに立った。「ここ数試合はいいプレーができたという感覚がなかったけど、きょうの試合はいつもより手応えを感じた」。オンライン会見で充実の表情を浮かべた松田は「そろそろ得点という結果が欲しい。常にゴールを狙っているし、これからも狙い続けていきたい」と、さらなるアピールを誓った。
取材◎多賀祐輔