J1で11位のヴィッセル神戸は、21日に6位の鹿島アントラーズとホームで対戦する。古巣対戦となるDF西大伍が20日、オンラインで報道陣の取材に応じ、3戦未勝利と波に乗れないチームの問題点を語った。
上写真=今季リーグ戦20試合に出場しているDF西(写真◎Getty Images)
3戦未勝利のチームに警鐘
2011年から18年まで常勝軍団でプレーした西は、古巣対戦を前に「負け続いたり、勝ち続けたり、浮き沈みがある」と今季の鹿島の印象について語った。
ただ「それはヴィッセルも同じですけど」と付け加えた西。トルステン・フィンク前監督が退任してから4連勝を飾ったものの、直近3試合は1分け2敗と白星から遠ざかっている。
スポーツダイレクターだった三浦淳寛新監督の下、ポゼッションスタイルに継続して取り組むが、守備の脆さなど弱点も持ち越している。攻撃では主将のアンドレス・イニエスタへの依存度が高く、西も「彼からボールが出てくるだけのチームだったら相手も守りやすい」と指摘。
「彼のキープが必要な時間もあれば、もっと速い攻撃が必要なこともある。一人ひとりがその瞬間に感じた正しい選択をしていかないといけない」
ピッチ上では実績や年齢は関係ない。前節のサンフレッチェ広島戦で57分に交代となった21歳の郷家友太について、西は「彼が良いプレーをできなかったのは周りの選手の責任もある」と擁護しながらも、「周りに言われるばかりではいけないし、ピッチに立つ一人の選手として自分で感じながらやるべき部分もある」と自立を促した。