上写真=10月16日のトレーニング中のザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
九州の次は北海道へ。「映像と口頭での説明」で札幌対策
10月18日に札幌ドームで対戦する札幌は、鹿島にとって相性の良い相手だ。昨季まで12勝3分け1敗。しかも、ホームのカシマスタジアムでは一度も負けたことがなかった。
しかし、今季はリーグ戦第3節で0-2と敗れ、札幌にカシマスタジアムでの初勝利を献上。また、公式戦中断期間中の3月にはカシマスタジアムでトレーニングマッチを行ない、45分ハーフでは2-4のスコアに終わった。「彼らとは(今年)2試合やっていて、残念ながら2試合とも敗戦した」と、ザーゴ監督は苦い記憶をよみがえらせる。
それでも、指揮官は「(札幌が)当時からやっていることに変わりはないし、そんなに変更しているところもないかな」と札幌を分析しており、「(札幌の)動き方が予想できるので、自分たちでその対応をしっかりしていかなくてはいけない」と話す。札幌戦勝利に向け、すでに対策は頭の中にあるようだ。
ただ、「本当は練習をしたいけれど、残念ながら日程的にそういう練習をできる状況ではない」と言う。前節は九州でアウェー戦を戦い、中3日で北海道での次節に臨む。長距離移動を強いられることもあり、「ほぼ映像と口頭での説明で、我々の戦略的なものをしっかりとみんなが実行できれば」と、札幌対策に講じた。
実戦的なトレーニングの時間は限られる。だが、ザーゴ監督は2連勝中のチーム状態に手ごたえを感じており、北の大地でのさらなる勝ち点獲得に自信をのぞかせる。
「ここ2試合で自分たちの良いサッカーを見せています。ただ単につなぐだけではなくて、プレスのタイミング、あるいは試合の90分間の中で流れが悪いときにみんなで耐えるところ。それらがしっかりとできている。(札幌戦でも)そういった部分をしっかりやりながら、作ったチャンスを得点に結びつけられれば、狙いとする勝ち点3を持って帰ることができるのではないかと思います」
ザーゴ監督は率いる鹿島は、札幌からの今季初勝利と、2度目のリーグ戦3連勝を目指す。