上写真=Jリーグ初ゴールが前半終了間際の2点目に。東はDF荒木隼人と喜びを分かち合った(写真◎J.LEAGUE)
■2020年10月3日 J1リーグ第20節(@Eスタ:観衆3,765人)
広島 3-0 鳥栖
得点:(広)浅野雄也、東俊希、青山敏弘
(鳥)なし
前半終了間際の追加点
「長い間、試合に絡ませてもらっていましたが、なかなか結果が出ず、チームに迷惑をかけていた。やっと初ゴールを決めることができてホッとしています」
試合後のオンライン会見で、最初に口にしたのは安堵の思いだった。10月3日の明治安田生命J1リーグ第20節で、サンフレッチェ広島MF東俊希がJリーグ初ゴール。前半アディショナルタイムの45分+1分に決まった一撃は、2-0とリードを広げ、チームを勝利に近づける貴重なものとなった。
相手の最終ラインでのパス回しに、周囲との連動でプレッシャーをかけてパスミスを誘発すると、ボールが東の足元へ。「ボールを取ったときのファーストタッチがうまくいったので、迷わずシュートを打つことができた」という左足シュートがゴール右スミに突き刺さった。
左サイドで先発したこの日、9分に右からのセンタリングに飛び込んで放った右足ボレーは、相手GKの好セーブに阻まれた。その後は何度もフリーでセンタリングを上げたものの、コースがズレて味方に合わず。「力まないように意識していましたが、やっぱり力んでしまった」と振り返ったが、「修正できたのがよかった」というゴールシーンでは、落ち着いたシュートでネットを揺らした。
広島ユース所属の高校3年生だった2018年にJリーグデビュー。プロ1年目の昨季、AFCチャンピオンズリーグや天皇杯ではゴールを決めていたが、Jリーグでは得点できずにいた。この日は今季初のリーグ戦3試合連続スタメンで、初ゴール以外に守備でも厳しい対応で相手を封じ、フル出場で勝利に貢献した。
待望の結果となったが、「1点だけじゃ物足りない。自分の特徴を出しながら、どんどんチームの勝利に貢献できるプレーを続けていきたい」ときっぱり。チームを上位に導くべく、さらなる活躍を誓った。
現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE、Getty Images