前節、大分トリニータ戦に敗れて鹿島アントラーズの連勝は止まった。DF犬飼智也は累積警告による出場停止でその試合をスタンドから見つめていた。連勝の立役者の一人だったCBがリスタートとなる3日のガンバ大阪戦を前にオンラインで取材に応じ、意気込みを語った。

上写真=ガンバ大阪戦を前に取材を受ける犬飼智也(写真◎鹿島アントラーズ)

久々のスタンド観戦でイメージした

 前回、12節に対戦したガンバ大阪戦は劇的な内容だった。開始早々の6分に失点し、そこから90分近く、ビハインドを背負ったまま過ごすはめになった。迎えたアディショナルタイムの90+5分。荒木遼太郎のクロスを頭を合わせてチームを救うゴールを決めたのが、犬飼である。

 その試合は内田篤人の現役ラストマッチでもあり、試合後は「勝って終わりたかった」と犬飼は語っていたが、敗色濃厚の状況から一転、犬飼の得点でドローに持ち込んでチームは翌節から7連勝を飾ることになった。連勝中、犬飼はすべての試合で先発したが、連勝が止まった前節の大分戦は累積による出場停止で欠場(0-2)。図らずも不在の在を示すことにもなった。

 久しぶりにスタンドから試合を見たという犬飼は、「勝ってほしいと思って見ていました。自分が出たときにどうするかとも思いながら。改めてこうすべきだなとか」と、ピッチに戻った際をイメージしていたという。ピッチに戻るのは、今週末のG大阪戦。

「相手は前線に点を取れる選手がそろっているので、シンプルに、粘り強く失点をしないようにしたい。(鹿島は)点は取れるチームなので、後ろがしっかり個で負けないようにできれば」

 アデミウソン、パトリック、宇佐美貴史、渡邉千真らFW陣が得点力を発揮して、G大阪は現在3連勝中。もちろん、フロントラインだけが相手の攻撃の特長ではないが、「しっかりチームとして守れるとは思うので。スキを作らないことだと思います」と、個で負けず、チーム全体の守備力で十分に対応できると犬飼は見ている。

 犬飼が鹿島に加わった2018年以降、リーグ戦におけるG大阪との対戦成績は1勝4分け。そのうち3試合に出場しているが、いずれも引き分けている。

「(振り返ると)確かに引きわけのゲームを思い出すので、(次戦は)勝ち切りたいですね。しっかりと。勝ち切るために必要なことは、ここまでやって来たことをピッチで表現すること。それをやり切ること。それで結果がついてくるかどうか」

 守備の柱として、ピッチに戻る準備は整え済みだ。前回の対戦はチームを波に乗せる契機になった。今回も良い内容で試合を終えて、再び波に乗せたいところだ。


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