北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督がセレッソ大阪戦を前にオンラインでの取材に応じた。札幌は現在、7戦未勝利と苦しんでおり、相手はリーグ2位で好調だが、変わらないスタンスで勝利を目指すと指揮官は語った。

上写真=7戦未勝利も内容に手応えを感じているとペトロヴィッチ監督は語る(写真◎J.LEAGUE)

C大阪は難しい相手だが、やるべきことをやるだけ

 結果は出ていないものの、最近の札幌のゲーム内容は悪くない。リスクをおってアグレッシブに戦い、上位陣を苦しめてもいる。それゆえにチームの雰囲気は悪くないという。セレッソ大阪戦を前にしたオンライン取材でも、ミシャことペトロヴィッチ監督はこれまどり「ブレないこと」「継続すること」の重要性を強調した。

「勝利がない中、チームも苦しい状況にありますが、雰囲気は良い。結果が出ないときはネガティブなものが出てくるものだが、私はポジティブなものを見いだしている。選手たちには自分たちのやっていることに間違いはないという思いがある。そこがポジティブな点だ。結果が出ないとありがちなのは、チームがバラバラになってしまうことだが、いまは一体感があり、雰囲気も良い。ネガティブな結果の中にも、ポジティブなものはある。やり続けることが大事だと思っている」

 チームは今、リーグ戦で7戦未勝利。最後に勝利を収めたのは7月26日の横浜F・マリノス戦だ。その試合で見せたように、高い位置での積極的な守備からのショートカウンターがハマった時は、素晴らしい結果を導く手応えを得ているが、ケガ人や疲労もあり、消耗激しいスタイルの持続が難しくなっているのも事実だろう。そのあたりが勝ち切れない理由の一つかもしれない。

「前節の広島戦も18本のシュートを打っている。この節では一番シュートを打っている試合だったが、残念ながらそれが得点には結びつかなかった。チャンスを決める、決定力という意味ではチームとしての課題で、これを克服するには継続してやっていくだけだと思っている」

 それでも、指揮官はこの道を進む考えだ。チームとして一丸となって同じ方向に進めている以上、道を変える必要がないということ。道の先に必ず望む結果がある信じて、これからも「継続」していく。

「ルヴァンカップ敗退は非常に残念だった。決勝に勝ち上がり、昨年成し遂げられなかったことを成し遂げたかった。それが叶わない状況の中、私自身はチームをさらに強くしていくために来年も見据えた仕事をしていかなければいけないという強い思いがある。今シーズンは、チームをさらに強くしていく取り組みをやっていかねばならないと思っている。もちろん、足りない部分を今の戦いの中でも補いながら、チーム作りという面も意識して戦っていきたい」

 大いなる結果が得られるのは今日、明日の話ではない。もちろん、勝利にはこだわる一方で、未来を見通してチームを作ることも自らの仕事だと指揮官は語った。例えばそれは若い選手たちの積極起用であり、戦力の底上げであり、スタイルのさらなる浸透と成熟を図ること。『現在』に手応えを感じるがゆえに『未来』について言及できるのかもしれない。

 今日のセレッソ大阪については「難しいものになる」と話し、「私たちの戦いを続けていくことで、必ず勝機を見いだせる。自分たちの戦い方を、自分たちのやるべきことを頭に入れて、戦うだけ」と変わらぬスタンスを強調した。今夜も、ミシャコンサドーレは勝利を目指し、未来につながる戦いを続ける。


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