セレッソ大阪のロティーナ監督が、9月8日にオンライン取材に応じた。9日に対戦する北海道コンサドーレ札幌の印象のほか、Jリーグ初ゴールを決めたFW藤尾翔太への思い、自身の現役時代についても語っている。

上写真=オンライン取材中に多くの笑顔が見られたロティーナ監督。現在のチームの充実ぶりがうかがえた(写真◎スクリーンショット)

「幼い頃からの夢がかなう瞬間」

 セレッソ大阪は9月5日の明治安田生命J1リーグ第14節で、浦和レッズに3-0で勝利。2日のJリーグYBCルヴァンカップ・プライムステージ準々決勝で柏レイソルに0-3で敗れてから中2日での試合だったが、リーグ戦6試合ぶりの完封勝利を収めている。

 その浦和戦では、C大阪U-18から昇格1年目のFW藤尾翔太がプロ初のベンチ入りを果たし、86分から交代出場した。すると後半アディショナルタイムに相手の連係ミスを突き、ダメ押しの3点目。ベンチのロティーナ監督はルーキーのプロ初ゴールに満面の笑みを浮かべていた。

「私も1部でデビューしたことがあるので、どれだけ特別なことか、自分自身の経験から知っている。幼い頃からの夢がかなう瞬間」と語ったロティーナ監督。さらに「デビューして、さらにゴールを決めるのは彼にとって重要なことだったと思うし、彼の家族、クラブにとっても大きな喜びになった」と続け、「私自身もうれしかったし、その喜びを表現した」とコメントした。

 ただ「いつもゴールが決まると喜んではいるが、だいたい隠している。失点したときも怒っているが、それも出さないようにしている」とも明かしている。そんな指揮官が笑顔を見せたことが、喜びの大きさを表していたと言えるだろう。

 ちなみにロティーナ監督の現役時代のポジションはFWで、デビュー戦ではゴールを決めていないという。自身のプレースタイルについて聞かれると「ストライカーで、エリア内で賢いタイプ。ほとんどのゴールは対角へのシュートで、右足でも左足でも蹴ることができた」と回想した。

 さらに続けて「仕事量はそんなに多くなかった。いま私が監督として好きな選手とは真逆」とニッコリ。「これは監督によく起こること」と、選手と監督の違いについて述べた。

 9日の第15節ではホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。リーグ4連勝が懸かる一戦に向けて「クオリティーの高いプレーをしてくるチーム」と警戒する一方、「リスペクトはするが、恐れは抱かず挑んでいきたい」と静かに闘志を燃やしていた。


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