上写真=8月12日以来、約1カ月ぶりに練習に復帰した白井。C大阪戦に出場する可能性がありそうだ(写真◎Getty Images)
取り返してやるという強い気持ちがある
サイドの刺客がついにピッチに帰ってくる。8月12日のルヴァンカップ、横浜FC戦で右大腿部に肉離れを負い、戦列を離れていた白井康介が全体練習に復帰した。
リハビリ期間中に「ケガした部分以外のところを強化してきましたし、ケガした部分が動かせるようになってからはそこもさらに強化しました」と話し、「コンディション的には悪くはない」と練習でもメニューをしっかりこなした。
白井が不在の期間、チームは勝ち星から見放されていたが、外から見つめていたチームについては「チームの状況としては、川崎フロンターレ戦とか、アウェーの横浜F・マリノス戦とかは自分たちのやりたいサッカーを出せなかったですけど、そのほかの多くの試合では、自分たちの目指しているサッカーは出せていましたし、決めるか決めないかというところだけだったと思います。いいサッカーはできていた」と、歩み道をまっすぐ進めば、おのずと結果もついてくると語る。
次節(9日)は左ウイングバックの菅大輝が出場停止。サイドプレーヤーは手薄な状態だ。先発からにせよ、途中からにせよ、左右どちらもこなせる白井が出場する可能性は高い。本人も「(試合に出たら)1カ月も休んでしまったので、フレッシュな動きとエネルギッシュなプレーで、みんなを鼓舞できたらなと思います」と語り、「僕のストロングポイントはドリブルで仕掛けたり、積極性のあるプレーだと思うので、そういうところを出していきたい」と意気込んだ。
相手はリーグ2位につけるセレッソ大阪。しかもアウェーゲーム。簡単な試合ではないが、「どんな形でもいいので、勝ち点3を取って帰ってきたい」「ケガして1カ月、出られなかったので、自分の中では正直焦りもありますし、取り返してやろうという強い気持ちもあるので、その部分をプレーで表現していけたらと思います」と白井は意欲を見せた。
ピッチに立てない期間に感じた歯がゆさ、悔しさ…貯めに貯めた思いを、いよいよ吐き出す時がきた。サイドを駆ってチャンスを生む白井の復帰がチームを刺激るのは間違いない。C大阪戦で、8試合ぶりの勝利はなるかーー。