セレッソ大阪の次の試合は、9月2日のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝。ホームに柏レイソルを迎える。8月15日のリーグでの対戦にも出場していた鈴木孝司は、その時とは違った心持ちで一発勝負に挑むつもりだ。

上写真=カップ戦だからこその戦いを仕掛ける鈴木。今季初ゴールはなるか(写真◎Getty Images)

「夏場でみんな疲れているので…」

 エゴイズム。鈴木孝司にとって4強へと勝ち抜くための答えは、それだ。

 攻撃のタレントが花盛りのセレッソ大阪にあって、ここ4試合は出場機会に恵まれている。ただし、すべて後半途中からの交代出場だ。

 明治安田生命J1リーグ第10節の柏レイソル戦で15分、11節の川崎フロンターレ戦で33分、12節のベガルタ仙台戦で29分、13節の横浜FC戦で23分のプレー。川崎F戦では2−5と敗れたが、それ以外の3試合は勝利を収めているから、いわば鈴木への交代は「勝利の方程式」なのかもしれない。

「途中からの出場が多いので、その時間帯や展開、チームのゲーム運びを意識しています。チームとして監督が求めていることが必要だと思ってプレーしています」

 好調のチームでは必ず、こうした実力者が仕事を全うしているものだ。

 9月2日にはJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝が待っている。相手は柏レイソル。ロティーナ監督はリーグ戦とのバランスを考えてローテーションしながら「競争力のあるメンバー」を起用すると語っている。鈴木の献身的で、労を惜しまず、体を張って、味方のためにプレーするスタイルは、まさに「競争力」の塊だ。

「ゴールというのはトーナメントで必要になってくると思いますし、もし出る機会があればゴールで結果を出していきたいです。リーグでも変わらずゴールを意識していますけど、やっぱりいまはゴールというより、夏場でみんな疲れているので時間を作ったりというところにベクトルが向いています。(カップ戦では)FWとして点を取るエゴを出していってもいいのかなと思います」

 今季はまだノーゴール。このむき出しのエゴイズムによってうれしい初ゴールが生まれ、チームをベスト4に導いたとしても、決して不思議ではない。


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