上写真=オンラインで取材に応じるフィンク監督(写真提供◎VISSEL KOBE)
浦和はボール保持率が高いチームではない
ヴィッセル神戸は前節、柏レイソルに2-3で敗れた。先制しながら77分に逆転を許したものの、終了間際の8 9分に追いついたのだが、その5分後に再逆転を許して力尽きた。
これで3戦連続で白星を逃すこととなったが、フィンク監督は「高いクオリティーを見せてチャンスをつくっていた。われわれが6-3で勝っていたかもしれない試合だった」と、内容への手応えを語る。「明日の試合では、そういうチャンスをいかにしっかり決められるか」と、浦和戦を展望した。
フィンク監督の中には、しっかりとしたイメージができている。「浦和はボールキープ率が高いチームではないから、今回もわれわれがボールを保持することになるのではないかと思う」「たまにアウトサイドの選手が下がって(最終ラインが)5人になるが、基本のフォーメーションは4-4-2。そういうチーム相手のプレーの仕方はわかっている」と、展開を思い描く。守備にまわった場合についても、「全員が正しいポジションに入って対応することが大事」と、組織としてのプレーを貫くつもりだ。
前節のもう一つの痛手は、アンドレス・イニエスタとトーマス・フェルマーレンが負傷交代したことだろう。2人の状態については明かさなかったが、フィンク監督は選手選考について、過密日程を鑑みて「立て続けに試合が来るので、メンバーの入れ替えも大事になる。いい組み合わせを見つけないといけない」と話した。
「明日の試合でも何人か変化はあると思う。次に来る試合でもメンバーが変わると思うので、そういう入れ替えの中でいい組み合わせを見つけるのが一番の課題だと思う」と浦和戦の先をも見据えた。
取材◎杉山 孝