セレッソ大阪のFW高木俊幸が11日、練習後にオンライン取材に応じ、明日12日のルヴァン杯・ベガルタ仙台戦に向けて意気込みを語った。3月に腰の手術を行なった高木は、8日のJ1第9節・FC東京戦で実戦復帰。ここからの巻き返しを誓う。

上写真=7月から全体練習に合流しているFW高木(写真◎CEREZO OSAKA)

「試合をするからには勝ちたい」

 FC東京戦でのプレー時間はわずか4分間だったが、高木にとっては大きな一歩となった。公式戦のピッチに立ったのは昨年11月23日以来のことだった。

「1年以上ずっと、腰から足にかけて痺れがある状態でプレーしていました。痛み止めをずっと飲んでいたり、注射も何本も打ったり…。これだけ自分の体に異常がある状態でプレーすることはなかったから、精神的なダメージも結構受けていました」

 痛みの症状は「腰椎椎間板ヘルニアおよび腰椎分離症」と診断された。そして今年3月4日、手術に踏み切った。「手術をするのかしないのかという決断も難しかった。最終的には(手術を)しないとできないくらいの感じになったので決断したんですけど。すっきりプレーできない歯がゆさはずっとあって、なかなか苦労しました」

 新型コロナウイルスの影響によるリーグ中断が手術の決め手になったわけではないが、「自分にとってはケガを治すための時間にはなったのかな」と振り返る。リーグ再開後の7月から全体練習に復帰し「いまは何も違和感なく、久々に正常な体でプレーできている」。あとは試合勘を取り戻すだけだ。

 ロティーナ監督がメンバーの入れ替えを明言した12日の仙台戦では、先発出場の可能性も。チームは引き分け以上で準々決勝進出を決められるが、「やっぱり試合をするからには勝ちたい。これからまた連戦が続くので、次の試合に勢いをつけるためにも、しっかり勝って帰ってきたい」と抱負を語った。


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