上写真=技ありシュートで決勝点を決めたMF三笘(写真◎Getty Images)
■2020年7月26日 J1リーグ第7節(@等々力:観衆4,724人)
川崎F 3-1 湘南
得点:(川)山根視来、三笘薫、田中碧
(湘)タリク
イメージ通りのゴール
湘南に先制を許した直後の58分、MF大島僚太とともにピッチに送り込まれた。求められるのは得点。その期待にしっかり応えた。
1-1で迎えた78分、湘南DF石原広教のトラップミスを見逃さずボールを奪うと、一気にゴール前へ。左からカットインする得意の形に持ち込み、最後は石原の股下を抜く技ありシュートをゴール左スミに突き刺した。
「一発で行ければよかったけど、相手のディフェンダーの選手も足が速くて、追いつかれると思った。一旦スピードを抑えてシュートの隙をうかがい、股を開かせるようにボールを運んで、イメージ通りのゴールでした」
うれしいプロ初ゴールが決勝点。だが、試合後は「ゴールよりも他のプレーのほうが印象が強いので…うれしいけど課題のほうが多い」と反省の弁が続いた。「守備の強度だったり、今日もミスが多くてチームに迷惑をかけた」。3試合連続で途中出場し、ジョーカーとして連勝に貢献しているように映るが、「ある程度オープンな展開になっているので、良い形が増えているように見えている」と自己評価は辛口。現状には満足していない。
「いまは流れを変えることを求められているのでそれに徹していますが、やっぱりスタートから出て、90分で高いパフォーマンスを見せないといけないと思っています」
今春、筑波大を卒業し、川崎F入りしてから早半年。いまはジョーカーからの卒業と、スタメン入りを目指している。
現地取材◎多賀祐輔 写真◎Getty Images