2月のJ1開幕戦、そして中断期間を挟んで再開したリーグ戦もすべてをアウェーで戦ってきた北海道コンサドーレ札幌が今夜(22日)、ようやくホーム開幕戦となるFC東京との試合に臨む。重要な一戦を前にペトロヴィッチ監督が思いを語った。

上写真=ペトロヴィッチ監督はホーム開幕戦の勝利を誓った(写真◎Getty Images)

われわれはプロフェッショナル

 6月22日から今月17日まで千葉県内でキャンプを張り、リーグ戦を戦ってきたコンサドーレが、今夜ようやくホーム開幕戦を迎える。リーグ再開後の4試合は2勝2分け。日程的にもハードだった4試合を負けなしで終えたことは悪くない結果と言える。しかしながら、鈴木武蔵の負傷や荒野拓馬の出場停止など、待ちに待ったホームでの試合を万全な状態で迎えられるかというと、そうではない。

 それでも指揮官は言った。

「もちろん、簡単な状況ではない。だが、われわれはプロフェッショナル。そういう中でもしっかり連戦を戦っていかなければならない。サッカーは、走らなければ成立しないスポーツ。FC東京戦はしっかりと走って、戦います」

 発する言葉は、あくまでポジティブだ。

「相手のFC東京は強いチームであり、グッドチームです。前線にはスピードのある選手がそろっている。われわれは相手の強さをできるだけ出させないにしなくてはならない。ボールを奪ったところからのカウンターが相手の強み。われわれが不用意にロストしてしまうと、そのカウンターが効いてくる。そういう状況をなるべく作らないこと。しっかりと確実にボールを動かしていくことが重要になる」

 FC東京は川崎フロンターレ戦で0-4と大敗した後、続く横浜F・マリノス戦、浦和レッズ戦で本来の姿を取り戻し、連勝を飾っている。球際バトルで優位に立ち、ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトン、そして永井謙佑という強力FWの力を前面に出して勝ち点を手にした。札幌としてはそんな相手のプレッシャーをいかにいなしていくかが、一つのポイントになりそうだ。

 このFC東京戦でJ通算500試合出場となる守護神、菅野孝憲もこんな見立てを口にしている。

「相手の監督(=長谷川健太監督)は、どこのチームにいっても特徴のある監督なんで、ミーティングでもそういうスカウティングがあって、それはみんな頭に入っている。強力な選手もいますが、それに劣らない戦力が僕らにもいますし、自分たちが何をやらなければならないのかに目を向けて、いい準備をしたい」

 相手の強みは、チームとしてインプット済みだ。

「ホーム札幌でできる最初の試合。まだ5000人までという制限のある中での試合ですが、ファン・サポーターの方と一緒に戦えることを幸せに思っています。テレビの前で応援してくれる方々にも良いゲームだったと言われる、幸せを感じてもらえる、試合後にサッポロビールで乾杯できるような、そんなゲームにしたい」とペドロヴィッチ監督は語った。

 アウェー4連戦を終え、今日から8月5日のルヴァンカップ・広島戦までホームでの4連戦が始まる。指揮官が指摘するまでもなく、そのスタートとなる試合は重要だ。札幌は望み通りの展開に持ち込み、ホームゲームを待ちわびていたファン・サポーターと勝利の美酒に酔うことができるかーー。


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