上写真=自画自賛の美しい2ゴールを挙げたマルコス・ジュニオール(写真◎Getty Images)
■2020年7月18日 J1リーグ第5節(@カシマ)
鹿島 4-2 横浜FM
得点:(鹿)上田綺世2、エヴェラウド、白崎凌兵
(横)マルコス・ジュニオール2
「素晴らしいゴールを決めることができた」
横浜FMは今回も“鬼門”カシマスタジアムを攻略できなかった。前半4分の失点を皮切りに、前節までオウンゴールの1点しか奪えずにいた鹿島に4ゴールを浴び、今季初勝利を献上。両チーム合わせて28本ものシュートが飛び交う乱打戦となるも、打ち勝つことはできなかった。
それでも、昨季J1王者はその攻撃力を随所に示した。アンジェ・ポステコグルー監督の下で鍛錬を重ねる選手たちがその成果を出したのは前半12分。DF松原健のバックパスから始まり、11本ものパスをつないでゴールを生んだ。右足でフィニッシュしたのはMFマルコス・ジュニオール。「我々の得意とするパスサッカーで、僕がペナ(ペナルティーエリア)の中に進入して、素晴らしいゴールを決めることができました」と、チームのパスワークから生まれた得点シーンを振り返った。
マルコス・ジュニオールのゴールで一時は同点とするも、失点を重ね、追いかける展開を強いられた。鹿島に3失点目を喫した直後の後半25分、またもマルコス・ジュニオールが得点して1点差に詰め寄る。「(相手)キーパーの位置をしっかり見て、シュートを打ちました」。ペナルティーエリアの左から右足で放たれた美しい放物線は、ゴールに吸い込まれた。
「すごく良いサッカーをしている。パフォーマンスは、全体的には良いかなと思っています。攻撃的なサッカーで失点するのは仕方のないこと。その課題は今後、監督は直してくると思います。このように負けた試合は集中力が欠けた部分もあります」
2連敗となったが、マルコス・ジュニオールは攻撃サッカーの完成度の高さを強調する。敗北を喫したものの、この日の2つのビューティフルゴールが、それを示す証左なのかもしれない。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎Getty Images