上写真=古巣対戦となった広瀬陸斗ら、初勝利に歓喜する鹿島の選手たち(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月18日 J1リーグ第5節(@カシマ)
鹿島 4-2 横浜FM
得点:(鹿)上田綺世2、エヴェラウド、白崎凌兵
(横)マルコス・ジュニオール2
鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ(71分:土居聖真)、三竿健斗(53分:永木亮太)、レオ・シルバ、エヴェラウド(80分:和泉竜司)、FW遠藤康(71分:白崎凌兵)、上田綺世(80分:伊藤翔)
横浜FMメンバー◎GK梶川裕嗣、DF松原健、チアゴ・マルチンス(46分:伊藤槙人)、畠中槙之輔、ティーラトン、MF喜田拓也、扇原貴宏(69分:天野純)、仲川輝人、マルコス・ジュニオール(80分:水沼宏太)、エリキ(51分:オナイウ阿道)、FWエジガル・ジュニオ(46分:遠藤渓太)
「練習で準備したものを試合で出せた」
霧に包まれたカシマスタジアム。鹿島と横浜FMの一戦は、オレンジの試合球を使って行なわれた。
試合が動いたのは前半4分。前節までオウンゴールの1点しか挙げられずにいた鹿島は、今季初先発のFW上田綺世が先制ゴールを挙げる。左サイドハーフの位置に入ったエヴェラウドからのクロスに反応し、右足でシュートを決めた。上田を先発起用したザーゴ監督の采配が早くも的中した形となった。
しかし、すぐさま昨季のJ1王者の反撃に遭う。12分、横浜FM攻撃陣にゴール前で崩されると、最後はMFマルコス・ジュニオールに右足でゴールネットを揺らされた。その後も攻撃的な両者の攻め合いが続いたが、ともに追加点を生むことはできず、1-1で試合を折り返した。
霧がさらに濃くなった後半、鹿島ボールでキックオフされると、MF遠藤康が果敢にシュートを放つ。ゴールをとらえることはできなかったものの、スタート時から前への意識を強く示した。
そして後半13分、待望の追加点が鹿島に生まれる。DF広瀬陸斗のグラウンダーのクロスにゴール前で上田が合わせた。さらに9分後にはエヴェラウドにも来日後初ゴールが生まれ、リードを2点に広げた。
その後、横浜FMのマルコス・ジュニオールに、この日2点目となる鮮やかなゴールを決められるも、37分には相手DFのパスミスを見逃さなかったMF白崎凌兵がGKの頭上を越すループシュートを決め、勝負あり。4ゴールを奪った鹿島が今季初勝利を飾った。
「この試合はそんなに多くのチャンスを作れませんでしたが、少ないチャンスをしっかりとゴールに結びつけることができました。選手たちのやってきたことが結果に出たことで、彼らにとっては非常に自信になる結果だったのではないかと。練習で準備したものを試合で出した選手たちを称えたいと思います」
ザーゴ監督は就任後公式戦初勝利にも落ち着いた口調で、そのように試合を振り返った。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE