J1のC大阪は19日、舞洲グラウンドで非公開練習を行なった。トレーニング終了後、FW鈴木孝司がオンラインで取材に応じ、今季の目標は「2ケタ得点」と語った。

上写真=オンラインで取材に応じたFW鈴木(写真◎スクリーンショット)

リーグ開幕戦はベンチ外

 新型コロナウイルス感染拡大を受けてチームが活動休止に入る前、3月の時点では別メニュー調整を行なっていた鈴木は、「ケガを治すことに努めて、また再発しないようにその期間をうまく使えたので、僕にとってはポジティブな時間だった」と自粛期間を振り返る。ケガが癒えた現在は通常メニューをこなしており、「少しずつコンディションは上がってきている。もう少しの部分もあるが、残り2週間くらいあるのでしっかりやっていきたい」と話した。

 今月15日にJリーグから日程が発表され、7月4日の再開初戦はガンバ大阪との大阪ダービーに決まった。「日程がきついので全員にチャンスがある」。その言葉どおり、過密日程の今季はチームの総合力が問われるシーズンとなる。鈴木はまた「選手層が大事だと思う。ケガをしないこともチームの力になると思う」と、自戒の念を込めて語った。

 C大阪には昨季途中に加わった。J2・FC琉球からの完全移籍。加入後3試合目の川崎フロンターレ戦でJ1初ゴールを記録すると、ロティーナ監督からの評価を勝ち取り、その後もコンスタントに出場を続けた。だが、新戦力が加わった今季は競争が激化し、2月のルヴァン杯、リーグ開幕戦ともにベンチ外。鈴木は現状の立ち位置を受け入れ、再開後の逆襲を誓う。

「フォワードの人数が多いので、まず試合に絡むことを目標にしたい。日々の練習からゴールを取り続けないと試合に絡めないと思うので、僕にとっては1日1日の練習が勝負です。誰よりもゴールを取りたいし、このチームを勝たせたいと思っている。試合で活躍しないとプロとして意味がない。フォワードとしてチームを勝たせるゴールを1点でも多く、2ケタを目標にしています」

 30歳でJ1初ゴールを決めた遅咲きのストライカーは、もう一花咲かせるつもりだ。


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