2月末のJリーグ延期決定を受けて、練習を3日間オフにしたサンフレッチェ広島は、3月1日に練習を再開。城福浩監督は『頭のリフレッシュ』だったと狙いを明かし、再開に向けて準備を進めていくとしている。

上写真=3月1日の練習で笑顔を見せる城福監督(写真◎石倉利英)

今後Jクラブと練習試合を2試合

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月15日までに予定されていたJリーグ全公式戦の延期が発表されたのは、2月25日だった。これを受けてサンフレッチェ広島は、翌26日は予定通り練習を行なったが、27日から29日までをオフに変更。3月1日、本来ならJ1リーグ第2節、アウェーでの浦和レッズ戦のキックオフ時刻だった14時から練習を再開した。

 城福浩監督は練習後、3日間のオフの狙いについて「ずっと練習をやり続けるのは簡単だけど、ちょっと頭の中がもたないだろうと思った。試合モードになっているときに3週間空くと聞いて、果たして集中したトレーニングができるのか」と語り、実戦が遠ざかることを踏まえて『頭の中のリフレッシュ』が主目的だったと明かした。加えて「まとまった休みを取るとすれば、このタイミングしかないと思った」という考えもあったという。

 それに伴い、オフに入る前の2月26日の練習は「かなり(強度を)上げた」と振り返り、「フィジカル面のダメージがない中で頭を休めるという、我々のギリギリの選択がそうだった」と続けた。3月1日の練習は1時間強の短時間にとどめ、体を起こしながら攻守の切り替えなどについて確認している。
 
 現状での再開初戦は3月18日、アウェーでのFC東京戦で、そこをターゲットに、中断期間中はJクラブと2試合の練習試合が予定されている。そのうちの1試合について城福監督は「誰に何分プレーするかを見極めていく。特にレギュラー陣に迫ってほしい選手、それが誰かは練習場で決めていくことになるが、そこに入りたいという選手をピックアップして、多くの時間を与えたい」とコメント。今季ここまでの公式戦2試合(2月16日のルヴァンカップ、横浜FC戦と、23日のJ1リーグ開幕戦、鹿島アントラーズ戦)は同じ先発メンバーで、そこに割って入る存在の登場に期待を寄せていた。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英


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