■明治安田生命J1リーグ第1節
2020年2月22日（15:00）@ヤンマースタジアム長居
セレッソ大阪 vs 大分トリニータ
前回対戦はC大阪に軍配
松本山雅とのルヴァンカップ初戦で大勝を収め、幸先の良いスタートを切ったC大阪。今季最初の公式戦には昨季の主力がずらりと顔を並べたが、新加入のMF坂元達裕、FW豊川雄太もしっかりと持ち味を発揮し、チームの勝利に貢献した。
C大阪を率いるロティーナ監督はルヴァンカップを前に「1試合目に関してはリーグに先発する選手が多くなる」と語っており、松本戦に出場したメンバーが大分トリニータとのリーグ開幕戦でもピッチに立つことになりそうだ。
J1で5位となった昨季は、開幕戦こそヴィッセル神戸に勝利したものの、その後はリーグ３連敗。今季はすでにルヴァンカップを戦っており、リーグ開幕戦が実質2試合目となる。昨季と同じ轍を踏まないために、大分戦は重要な意味を持つだろう。
その大分とは昨季の最終節で対戦し、2-0で勝利しているが、「去年の最終戦は参考にならない。スコアほど簡単な試合ではなかった」とロティーナ監督。「私がヴェルディで監督をしていたときから、大分のことはよく知っている。ずっと同じ監督で、彼らとの試合はいつも難しい試合になる」と警戒心を緩めず、リーグ開幕戦に向けて万全の準備を整える。
一方、大分の片野坂知宏監督はリベンジに燃える。
「去年の最終節で痛い目に遭いました。それを払しょくできるように、アウェーで厳しい試合になりますが、チャレンジしたいと思います」
昨季は夏以降に対戦相手に研究されて得点数が伸び悩み、C大阪との最終節もノーゴールで敗戦。J1昇格1年目ながら9位でシーズンを終えたものの、最後は悔しさが残った。
自陣から一気に背後のスペースを突くのが片野坂サッカーの特徴だが、昨季の後半戦は相手に構えられることが多くなった。片野坂監督は「また違う形も必要になってくる。これしかできない、という状況はよくない」と語り、キャンプでは相手の守備ブロックを崩すための戦術練習に時間を割いてきた。
「構えている相手を崩すのは難しいですが、自分たちが主導権を持って相手を動かすことで空いてくるところはあると思う。そこを意図的に作って、チャンスを作りたい」
昨季のJ1優秀監督賞を受賞した知将は、C大阪との開幕戦にどのような策を講じてくるのか。その采配にも注目したい。
