横浜F・マリノスは1月11日、横浜市内で新シーズンの新体制発表会を開催した。小倉勉スポーティングダイレクター(SD)は、ACLも見据えて選手・スタッフともにレベルアップさせたことを強調した。

上写真=後列左からオビ、山本、オナイウ、池田、梶川、前列左から杉本、仙頭、水沼、前(写真◎BBM)

オファーはうれしかった(水沼宏太)

 多くのファンが見守る中で行なわれた発表会は、期待感に満ちていた。「2020年をチャンピオンとしてスタートできる」。15年ぶりのJ1制覇に導いたアンジェ・ポステコグルー監督も、時折笑みを浮かべながらあいさつした。

 ぶれない姿勢で、2020年シーズンも戦う。小倉SDは、アタッキングフットボールの継続・進化という方針を掲げた。そのために、昨季の戦力を可能な限りキープ。チアゴ・マルティンス、ティーラトンら昨季は期限付き移籍で所属した4選手を完全移籍で改めて獲得した。

 小倉SDはさらに、世界が広がるシーズンへ向けてのレベルアップを強調した。「リーグ戦だけではなくカップ戦、ACLを戦うために、昨年までのチームのベースを持ちつつ、選手とスタッフの量と質を充実させていく」。スタッフも、ビデオアナリストやトレーナーを増員。ピッチ内では、ユースから昇格しながら今季は期限付き移籍する2人をのぞき、J2で実績を積んだ選手を中心に9人を迎えた。

 ポジション別で見てみると、GK2人、CB1人、サイドバック2人、中盤より前には「ボランチより前は全部やった」という仙頭啓矢、昨季大分で主にシャドーとしてプレーしリーグ10得点を挙げたオナイウ阿道ら4人を迎えた。

 ファンからひと際温かい声が飛んだのは、下部組織で育ち、トップ昇格後2年半在籍した水沼宏太だった。トップチームでは活躍できず、「もう二度とマリノスなんて行ってやるものか」と思ったというが、チャンピオンからのオファーをうれしく受け取ったという。

 他の選手たちも、チャンピオンチームの一員として臨む挑戦に胸を高鳴らせる。「今からドキドキ、ワクワクです」と語る水沼ら新戦力とともに、チームは12日からの石垣島キャンプでさらなるレベルアップを図っていく。

■横浜FMのトップチームメンバー/選番号
No. Pos, 名前
1 GK パク・イルギュ
2 DF 山本 義道★
5 DF ティーラトン
6 MF 扇原 貴宏
7 FW 大津 祐樹
8 MF 喜田 拓也
9 FW マルコス・ジュニオール
11 MF 遠藤 渓太
13 DF チアゴ・マルチンス・ブエノ
15 DF 伊藤 槙人
16 DF 高野 遼
17 FW エリキ・ナシメント・デ・リマ
18 MF 水沼 宏太★
20 MF 杉本 竜士★
21 GK 梶川 裕嗣★
23 FW 仲川 輝人
24 DF 前 貴之★
26 MF 渡辺 皓太
27 DF 松原 健
29 DF 池田 航★
30 FW エジガル ジュニオ
31 GK オビ・パウエル・オビンナ★
33 DF 和田 拓也
34 GK 中林 洋次
41 MF 仙頭 啓矢★
44 DF 畠中 槙之輔
45 FW オナイウ 阿道★

★=新加入


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