上写真=松木玖生(右)や渡邊星来(左)などのゴールで青森山田が3年ぶり3回目の優勝!(写真◎Getty Images)
■2022年1月10日 全国高校サッカー選手権決勝(@東京・国立)
大津 0-4 青森山田
得点者:(大)なし
(青)丸山大和、名須川真光、松木玖生、渡邊星来
2年連続準優勝の悔しさを晴らす
初優勝を目指す大津と、3年ぶり3回目の優勝を狙う青森山田の頂上決戦。序盤は大津が個人技や連係でゴールに迫ろうとする場面もあったが、徐々に青森山田が持ち味の激しい守備で主導権を握り、ゴールへと迫る。20分過ぎからはFKやCK、ロングスローなどで立て続けにチャンスを作ったが、大津の粘り強い守備の前に、なかなか得点を奪えない。
しかし37分、9本目のCKでついに均衡を破る。MF藤森颯太が左CKをニアサイドへ蹴ると、後方から飛び込んできたDF丸山大和がヘッドで合わせ、大津GK佐藤瑠星の鼻先でコースを変えてゴールに流し込んだ。
大津は40分に早くも選手交代で動き、DF日髙華杜に代えてMF田原瑠衣を投入したが、直後の41分に青森山田が追加点を奪う。自陣からのロングボールをFW名須川真光が競り合い、こぼれ球を拾ったMF田澤夢積が左サイドを破ってセンタリング。飛び込んだ名須川が右足で合わせたボールが、GK佐藤の股間を抜けてゴールラインを割った。
前半ほとんどチャンスを作れなかった大津は、50分過ぎからFKやCKを得て際どい場面を作り出す。何とか1点を返して流れを変えたいところだったが、その矢先の55分に青森山田が3点目。MF藤森のロングスローは一度はね返されたが、そこに突っ込んできた藤森が頭で折り返すと、飛び込んだMF松木玖生がヘッドでたたき込んだ。
さらに78分にも、DF小野暉のセンタリングを、FW渡邊星来が打点の高いヘッドで合わせて4点目。守っても最後まで大きなピンチはなく、4-0の快勝で日本一の瞬間を迎えた。
2019年度は静岡学園(静岡)に2-3で、昨年度は山梨学院(山梨)に2-2からのPK戦で敗れ、2年連続で準優勝に終わっていた青森山田は、三度目の正直で王座奪還を果たし、3年ぶり3回目の優勝。さらに昨年のインターハイ、プレミアリーグEAST(ファイナルは開催されず)に続いてのタイトルで、今年度の高校3冠を達成した。