第104回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が12月29日に行なわれ、専大北上（岩手）と広島皆実（広島）が対戦した。前半にPKで先制し、2点をリードして折り返した広島皆実に対し、専大北上も後半の反撃で1点差に。さらにチャンスを作ったが、リードを守った広島皆実が12年ぶりの選手権勝利で勝ち上がった。
上写真＝広島皆実（緑と黒）が専大北上（白）を下し、選手権で久しぶりに1勝を挙げた（写真◎金子悟）
■2025年12月29日 全国高校サッカー選手権1回戦（@神奈川・ニッパツ）
専大北上 1-2 広島皆実
得点者：（専）平山太陽
（広）野村陸路、宇野陽向
終盤の反撃をしのいで逃げ切る
広島皆実は18分にPKを得ると、MF野村陸路がゴール左に決めて先制。専大北上もMF小原佑太が惜しいシュートを放つなど反撃に転じるが、34分に広島皆実はMF宇野陽向が敵陣ゴール前で相手ボールを奪うと、すぐさま右足でミドルシュートを決め、リードを2点に広げた。
専大北上も57分にMF平山太陽がエリア内への浮き球のパスを左足で蹴り込み、1点差に詰め寄る。その後も押し気味に進め、73分にはゴール前でFW金沢系介がGKをかわして左足で狙ったが、広島皆実はDF杉山遼がカバーしてゴールを割らせず。そのまま1点差で逃げ切り、2013年度の第92回大会1回戦で勝利して以降、出場7大会で初戦敗退が続いていた負の歴史に終止符を打ち、12年ぶりの勝利をつかんだ。
