第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が1月11日に東京・国立競技場で行なわれ、第1試合では東福岡(福岡)と前橋育英(群馬)が対戦した。前半の立ち上がりに先制点を奪った東福岡に対し、前橋育英は後半開始直後からの連続ゴールで逆転。堅守で勝ち上がってきた相手を攻略し、7年ぶりの決勝進出を決めた。
上写真=後半開始直後に追いついた前橋育英は54分、佐藤耕太が鮮やかな右足シュートを決めて2-1と逆転に成功する(写真◎小山真司)
■2025年1月11日 全国高校サッカー選手権準決勝(@東京・国立)
東福岡 1-3 前橋育英
得点者=(東)伊波樹生
(前)佐藤耕太2、白井誠也
後半開始直後から流れを引き寄せる
立ち上がりの11分、東福岡は右サイドでパスを受けた塩﨑響がニアサイドへグラウンダーのセンタリング。タイミング良く走り込んだ伊波樹生が右足で蹴り込み、早くも均衡を破る。その後もセットプレーなどで追加点を狙い、前橋育英も個人技や連係で攻略を目指すが、東福岡の1点リードで前半を終えた。
この準決勝から45分ハーフで行なわれる後半、48分に前橋育英が同点ゴール。東福岡陣内の深い位置で大坪聖央のパスをカットした佐藤耕太が、そのままエリア内に持ち込んで蹴り込んだ。県予選から7試合連続無失点で勝ち上がってきた東福岡の堅守を打ち破ると、54分には左サイドを突破したオノノジュ慶吏のパスから、またも佐藤が右足で決めて一気に逆転する。
さらに58分には後半開始から交代出場した白井誠也が、敵陣でのボール奪取からドリブルで自陣まで運んで右サイドに展開、折り返しを蹴り込んで3点目。その後は東福岡も惜しいシュートを放つ場面があったが、リードを保った前橋育英が優勝した2017年度の第96回大会以来、7年ぶりの決勝進出を決めた。