2024年度のプリンスリーグ中国への昇格(参入)チームを決めるプレーオフが、12月16日から広島県で行なわれている。昇格する3チームのうち2チームが17日に決まり、大社高(島根)が2022年度以来2年ぶり、高川学園高(山口)が2019年度以来5年ぶりとなるプリンスリーグ復帰を決めた。
上写真=高川学園高(水色)はガイナーレ鳥取U-18を1-0で下した(写真◎石倉利英)
今回は3チームが昇格
中国5県の高校年代10チームによって争われているプリンスリーグ中国は、毎年度ごとに下位2チームが県リーグに降格し、プレーオフを勝ち抜いたチームが昇格する。今回のプレーオフは計8チームで争われ、16日の1回戦を勝ち抜いた4チームが参入を懸けた戦いに臨んだ。
WACTORYパーク揚倉山(揚倉山健康運動公園上段多目的広場)で行なわれた大社高と広島皆実高(広島)の第1試合は、15分に広島皆実MF木村俊太がカウンターから決めて先制。しかし大社は0-1で折り返した56分にMF佐々木碧が決めて追いつくと、59分にMF栗栖伊吹、66分にもFW松﨑悠生が決め、わずか10分間で3得点を挙げて逆転する。その後は広島皆実も反撃したものの、大社がリードを保って3-1で勝利を収めた。
高川学園高(山口)とガイナーレ鳥取U-18(鳥取)の第2試合は、立ち上がりの3分にロングパスに反応して抜け出した高川学園FW山中大樹が決め、いきなり先制点を奪う。その後は鳥取U-18も反撃に転じ、双方にチャンスがあったものの得点は生まれず、高川学園が1-0で逃げ切った。
なお、ファジアーノ岡山U-18がプリンスリーグ中国からプレミアリーグWESTに昇格したため、今回の昇格枠は3チーム。敗れた広島皆実と鳥取U-18は18日に対戦し、勝者がプリンスリーグ中国に昇格する。
取材・写真◎石倉利英