中国地区の高校新人戦上位校で争われる中国高校新人大会は、3月13日に2日目が行なわれた。この日は午前に準々決勝、午後に準決勝を戦うダブルヘッダーで、高川学園高と米子北高が決勝進出を決めている。

上写真=米子北(白)は準決勝で就実(赤)を下して決勝進出を決めた(写真◎石倉利英)

14日に3位決定戦と決勝

 中国5県の新人戦上位16校(広島は4校、他の4県は各3校。一部の県は新人戦が途中もしくは始まる前に中止となり、昨年の高校選手権予選の結果などで出場校を決定)によるトーナメント方式で行なわれている第14回中国高校新人大会。2日目は10時30分から準々決勝、15時から準決勝を行なうダブルヘッダーの過酷な戦いとなった。

 広島工大高(広島)と米子北高(鳥取)の準々決勝は、12分(35分ハーフ)に米子北がFW山田颯元のゴールで先制。しかし、その後のピンチをしのいだ広島工大高は後半に入って47分、セットプレーのこぼれ球をMF松本大雅が蹴り込んで同点とした。

 その後は米子北の猛攻に広島工大高が懸命に耐える展開が続いたが、PK戦突入かと思われた後半アディショナルタイムの70+1分、米子北はゴール前のこぼれ球をDF森川和軌が中央へ折り返したセンタリングが相手のオウンゴールを誘い、2-1で勝利。このほかの準々決勝は、岡山学芸館高(岡山)が瀬戸内高(広島)を、高川学園高(山口)が八頭高(鳥取)を、就実高(岡山)が鳥取城北高(鳥取)を、それぞれ下して勝ち上がった。
 
 米子北と就実の対戦となった準決勝は、立ち上がりの6分にFW小橋川海斗がFKを直接蹴り込んで先制。22分にも小橋川が決めてリードを広げると、31分にはFW森田尚人が決め、3-0として前半を終えた。後半は就実もゴールに迫る場面を作ったものの、米子北の守備の集中力は最後まで切れず、そのまま3-0で勝利を収めている。

 もう一つの準決勝は、高川学園が岡山学芸館を3-0で下した。14日は岡山学芸館と就実の3位決定戦と、高川学園と米子北の決勝が行なわれる。高川学園は2019年の第11回、昨年の第13回大会に続く3大会連続3回目の優勝(20年の第12回大会は新型コロナウイルス感染症の影響で中止)、米子北は2014年の第6回大会以来、8大会ぶり2回目の優勝を目指す。

取材・写真◎石倉利英


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